小澤征爾さんの人柄

小澤征爾さんが亡くなった。

彼のエピソードで
思い出すのは、
母の友人で九州交響楽団の
バイオリニストの話。

世界のオザワが
指揮をするとあって
楽団メンバーは
いつも以上に張り切って
練習を重ねたという。

そして本番。
1曲目は静かな楽曲で、
2曲目は荒々しい楽曲が
予定されていた。

けれど、1曲目の開始に
大きな拍手とともにステージに
迎えらた小澤征爾は、

明らかに
荒々しい表情をして
2曲目をやる気満々で
登場したという。

楽団全員が、

あかん。小澤さん、勘違いしてるわ…

と悟り、
順番を入れ替えて
演奏したという。

そのエピソードを
嬉しそうに語る母の友人。
そこからも
小澤征爾の人柄を感じた。

小澤征爾に密着したテレビを
観たことがある。
打ち上げの飲み会で
ビールグラスをスプーンで
叩いてリズムを取り
皆に食器で演奏を促す彼。
けれど、途中でグラスを叩き割ってしまい
店員さんに謝っていた。笑

努力と人間力で世界の小澤征爾に
上り詰めたと聞く。
人懐っこいあの笑顔を
今懐かしく寂しく思い出している人、
世界中にたくさんいるんだろうなぁ。

日本人にして
西洋音楽の指揮をするという
彼が切り拓いた険しい道は、
確実に次に繋がっている。

彼の著作「ボクの音楽武者修行」を
久々に読んでみようっと。

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