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【work】 おとぎ話モチーフのTシャツ

今回の記事では過去の作品から、おとぎ話をモチーフにデザインしたTシャツを紹介します。 4種類のデザインそれぞれ、写真の後に解説をお送りします。

3匹の子豚

3匹の子豚Tシャツ POP
3匹の子豚Tシャツ 前面
3匹の子豚Tシャツ デザイン部分

日本でも有名な童話『3匹の子豚』をモチーフにしたデザイン。 狼からそれぞれの家を守ることになる子豚たちを盾の紋章としてデザイン、狼は恐ろしく強大な力を持つ脅威として描いています。 このデザインと次に紹介する『赤ずきん』は対になるものとしてデザインしているので基本的な意匠が共通のものとなっています。

赤ずきん

赤ずきんTシャツ POP
赤ずきんTシャツ 前面
赤ずきんTシャツ デザイン部分

先に紹介した『3匹の子豚』と対になるデザイン。 赤ずきんは勇ましい戦士として描き、狼は紋章としてデザインしています。 実はこの2つのデザインを起こすときにもう1つグリム童話から『狼と7ひきの子ヤギ』も検討していたんだけど、結果的に完成せずこの2つが仕上がりました。 対比がわかりやすかったのかな。 『赤ずきん』のお話には子供のころから親しんでいたせいか、元のお話をベースとして自分でいろいろ妄想するモチーフにもなっていたので後に立体作品でも取り扱っています。

桃太郎と音楽隊

桃太郎と音楽隊Tシャツ POP
桃太郎と音楽隊Tシャツ 前面
桃太郎と音楽隊Tシャツ デザイン部分

先に紹介した2つと変わって、以降の2つのデザインは2つ以上の物語のマッシュアップによるデザインになっています。 ひとつめの『桃太郎と音楽隊』では桃太郎ブレーメンの音楽隊をマッシュアップ。 実像とシルエットの対比という形で共演させています。

ガリバー

ガリバーTシャツ POP
ガリバーTシャツ 前面
ガリバーTシャツ デザイン部分

4つめのデザインは『ガリバー』というタイトルにしていますが、デザインの中にガリバーはいません。 よく見るとわかるように上からガリバーが漂着した先の住民リリパット、次に『親指姫: Thumbelina』と『一寸法師: The Inch High Samurai』が描かれています。 ガリバーが次に出会うブロブディンナグは人間の12倍とかいう設定なので入りきらなかった。 『ガリバー旅行記』はものすごくたくさんの仕掛けが用意されている物語なので本当に楽しいです!

この『ガリバー』Tシャツで一番重要な部分は、図案そのものではなくて大きさなんです。 実は僕がインクジェットプリントを採用したデザインTシャツではすべてボディサイズごとにプリント部を拡大縮小して最適なバランスを目指していたんですが、このデザインだけはすべてのボディサイズでプリントサイズを固定していました。  それはもちろん描かれている3人が実寸でプリントされていなければ意味がないからです。 このTシャツを着た人がガリバーになるという設定でデザインしたTシャツなんです。 ボディ色もヴィンテージな印象のものと白の2色展開で旅行記を紐解くような気分を演出しました。 デザインTシャツを数多く作ってきましたが、こういうギミックのモノを作っている時が一番楽しい! 

さて、次回はせっかくなので赤ずきんのレリーフ作品を紹介しましょうか。

サポートしてくれる人が増えると、新しい作品を作る余裕も出てきます。余裕は新たな可能性を見出す機会をもたらしてくれますね。新たな可能性からは今までと違った視点も生まれるかもしれません。