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シャトーブリアンからの手紙/フォルカー・シュレンドルフ監督

『ブリキの太鼓』で有名なフォルカー・シュレンドルフ監督の『シャトーブリアンからの手紙』を見ました。
http://www.moviola.jp/tegami/intro/

ナチス統治下のフランスでドイツ人将校が殺され、ヒトラーはその報復として150人のフランス人の処刑を指示しました(ナント事件)。パリのドイツ軍司令部の将校たちは反ナチスでしたし、銃殺者のリストを作ったフランス人副知事も当然この無謀な命令には反対の立場ではあったのですが、結局だれもその命令を阻止することはできず、戦後もこの事件に関する責任の所在はあいまいになってしまいました。

そういえば、去年日本でも公開された『ハンナ・アーレント』を撮ったマルガレーテ・フォン・トロッタ監督はシュレンドルフ監督のパートナーだと初めて知りました。『アーレント』ではアイヒマンの「悪の凡庸さ」がテーマになっていましたが、この『シャトーブリアンからの手紙』はまた別の角度からドイツの過去の歴史に厳しく向き合っていく映画でした。誰もが考えるべき問題だと思います。

監督:フォルカー・シュレンドルフ  出演:レオ=ポール・サルマン | マルク・バルベ | ウルリッヒ・マテス
2014年11月1日鑑賞

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