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夏をゆく人々/アリーチェ・ロルヴァケル監督
『夏をゆく人々』は去年のカンヌのグランプリで、イタリアの女性監督アリーチェ・ロルヴァケルの作品。弱冠32歳だそうです。
人里離れた土地で養蜂を営む家族の話。頑固で不器用な父親ヴォルフガングと思春期の長女ジェルソミーナの繊細な心の動きが描かれています。回りかけたように見えた歯車はするっと滑って、結局何一つ解決することは無かったのだけれど、父親が財産をはたいてジェルソミーナのために買ったラクダ1頭の姿が強く心に焼き付きます。ある意味でファンタジーでもありますね。気持ちが1センチ浮きます。「いま世界は終わりつつある…」とヴォルフガングは言いかけるのですが、そんな中でも生きていくことの美しさをこの映画は教えてくれています。
監督:アリーチェ・ロルヴァケル 出演:マリア・アレクサンドラ・ルング | サム・ルーウィック | アルバ・ロルヴァケル
2015年12月3日鑑賞
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