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もしも建物が話せたら

見逃していた映画が地元のミニシアターに来ました。『もしも建物が話せたら』は建築をめぐる6人の映画監督のオムニバス・ドキュメンタリー。
ビム・ベンダース監督「ベルリン・フィルハーモニー」
ロバート・レッドフォード監督「ソーク研究所」
ミハエル・グラウガー監督「ロシア国立図書館」
マイケル・マドセン監督「ハルデン刑務所」(ノルウェー)
マルグレート・オリン監督「オスロ・オペラハウス」
カリム・アイノズ監督は「ポンピドゥ・センター」

実際に行ったことがあるのはポンピドゥだけだけど。
https://www.uplink.co.jp/tatemono/#index-intro

タイトルが「建物が話せたら」とはなっているけれど、原題では『Cathedrals of Culture』。確かにロバート・レッドフォード監督の撮った「ソーク研究所」以外は「建物自身が」語る設定なので、何かしらの取り決めがあったのかもしれない。その辺は通常のドキュメンタリー映画と違い、詩的であり文学的でもある。建物の中の人間の息遣いが建物を生かしているのがよくわかる。

結局のところ「建築」は中にいる「人間」との関わりで成り立っているものし、それが時間とともに成長、成熟していくことが大事なのだなと改めて思う。日本にも箱物だけでなくそういう成熟した文化があるといいな。西洋美術館も? 何かがちょっと逆なのではと思ったりもする。ちょっと長いですがオススメです。

2016年7月24日鑑賞

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