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"中立的なフィードバック" を実践したいけど、むずかしい

坪田信貴さん著『才能の正体』で、中立的なフィードバックというものがありました。

上司が部下の才能を伸ばすための、一番簡単な方法とは何でしょうか?
それは「中立的なフィードバックを、ただひたすらすること」です。
「中立的」とは、フィードバックにあたって、自分の価値観を挟まないことです。自分の価値観を入れずにフィードバックを続けると、部下がもともと持っている「自分が正しいと信じている価値観」の通りの姿になっていきます。すなわち、部下自身が抱いている理想の姿です。

坪田信貴『才能の正体』

フィードバックを適切に行うことは難しいと常々思っています。言い方や伝え方を間違えて反省することが多々あります。

指示はしていないのですが、相手の行動を促すための問いかけに自分の意図がどうしても含まれてしまいます。

「このトラブル対応は結構時間がかかったね」
「なにか改善できる余地がありそう。どう思います?」
「私は◯◯が気になりましたが、同じように気になります?」

相手に主導権を渡している、強制はしていない。
けれども、中立的なフィードバックでは決してない。自分の価値観が挟まれている。

批判、攻撃、期待外れ…そういうものが含まれると、相手はまず攻撃されたと身構えます。攻撃する意図はまったくないのですが。

起きた事象だけを伝える(そして、相手にそこから考えてもらう)というのは難しい。
私は課題解決をしたくなる性格なので、無意識に解決するための言動につながってしまいます。

日々、意識して改善していくしかないですね。自分に対しても中立的なフィードバックをして、メタ認知していこうということで。

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中立的なフィードバックをしても、うまく問いかけをしても、相手が答えを出せないケースがあります。知識や経験がまだ身についていないときなど。

それに関しては同著でも言及があります。

「知っていてもやれない場合」と「知らないからやれない場合」のアプローチの仕方は別物です。知らない人に知識を与えるのが「教育」です。そして、知っているけれどやれない人をやれるようにするのが「マネジメント」なのです。

坪田信貴『才能の正体』

コーチングの文脈で言われる、ティーチング(答えを与える)とコーチング(答えを引き出す質問を与える、気づきを与える)の違いに近いですね。

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この『才能の正体』を読むきっかけとなったのは YouTube です。たまたま、通りかかりで見たのですが、メンタルが9割という話は非常に興味深かったです。

失敗するかもしれないといったネガティブなことを考えた瞬間に動けなく…というの腹落ちでしかないですね。

坪田信貴さんは"ビリギャル"の著者でした。ビリギャルは読んだことがあったのですが、講演や執筆をされているとは知らずでした。他の著書も読んでみたいと思います。


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