Qiitaはもうダメかもしれない

Qiitaという技術のノウハウを公開するサイトがある

このQiitaにはランキングのようなものであり、いいねの数でランキングが決まっているようである。いいねとはユーザーが良いと思った記事に自由につけられる機能となっている。最近になってこのランキングで「おや?」と思うような記事がランクインすることが増えてきた。

1つ目のオブジェクト指向の記事はいいね数が1300、2つ目のMVCの記事はいいね数が500となっている。しかし問題となるのは、いいね数が多いのにもかかわらず、良い記事とは言えないということである。詳細は語らないが、初心者を誤解させる内容が含まれているし、内容もそれほど高度ではない。だけれども何百人の人がいいねを押しているというよくわからない現象が起きている。ちなみに、Qiitaでいいね数が100を超えると、バズっているといえる。

別にまあこういう記事が上がる自体は批判しないが、なんでこんな現象が起きるのか考察してみた。

1. ベテランに比べて初心者のほうが多いから

プログラミング能力というのはピラミッド型に構成されており、優秀な人よりも、劣っている人のほうが人口は多くなる。Qiitaにも同じことが言えて、ベテラン層よりも初学者のほうが多い。そのため、たとえ間違っている内容でも初心者をうまく騙すことができてしまえば、いいねをたくさんもらえる可能性がある。いくらベテランがいいねを押さなくても初心者のいいね数に圧倒できる。

そして今では初心者が書いた記事を初心者の中で評価するという構造になりつつあるのがQiitaだと思う。

2. 初心者向け記事がQiitaのユーザー層にマッチしているから

Qiitaには人気のジャンルがあり、人口の多いRubyやSwiftの記事がすごく多く、いいねがもらいやすい。逆にAndroid、Elixirなど人口が少ないとされる分野はいいねがほとんどもらえない。そしてQiitaで一番いいねをもらいやすいのは、プラグラミングできるかできないかの初心者向け記事が一番いいねがもらいやすくバズりやすい。例えば、「参考になった本の紹介」、「初心者の心構え」、最近多いのが「〇〇をやってみた」という記事となる。

Qiitaに記事を書くモチベーションとして、できる限りたくさんいいねをもらいたいという気持ちは少なからずあるので、記事を書く場合、初心者向けのジャンルになりがちなのではないかと思う。

3. 実績のためにバズりを狙っていく人が増えた

最近ではエンジニア向け就活・転職サイトでQiitaのURLを貼るということが増えた。採用担当者はQiitaのいいね数や記事を見てエンジニアの能力を図るということもある。

その弊害としてエンジニアになりたい学生あるいは転職したいエンジニアがブランディングのためにバズりを狙った記事をたくさん投稿するということが当たり前になりつつある。

まとめ

長くなってしまったがまとめると以下のようである。

・Qiitaでは記事の良し悪しを判断できる仕組みがないので、よくわからない記事がトレンド入りしてしまい、初心者にたいして誤解を生む恐れがある。
・投稿される記事のジャンルが初心者向けややってみた系の記事が多くなってしまった。これは記事の評価システムに欠点があるからだと思う。
・役立つ知識を投稿するのではなく、自身のブランディングのために投稿している人が増えた。

そしてこれが変わらない限りQiitaは参考できない記事がたくさん多くなるという未来が待っているかもしれない。


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