ニトリのマーケティングトレース(前編)
はじめまして。マーケティングトレースはおろか、note初投稿のヒデと申します。
皆さまの記事に触発されて、今回勢いでAdvent Calendarに登録したので投稿いたします。
簡単に自己紹介すると、現在、某外資ファームでコンサルタントをやっております。とはいっても、まだ中途1年未満のペーペーですので、マーケティングトレースや、その他の場所で皆様と一緒に立ち上がっていきたいと考えていますので、よろしくお願いします。
さて、そんな私が今回取り上げる企業は、「お、ねだん以上」でお馴染みのニトリです。(Advent Calendarに投稿した当初は、スタディサプリを分析しようと思っておりましたが、諸々の事情で時間を十分に取れずあえなく断念。またの機会に取り組んでみたいと思います。)
知っている企業ということで楽しんでリサーチしておりましたが、書きたいことが増えてしまい、、、今回は前編として市場外観のみ行い、具体的な施策を見るのは後編として別の機会に譲りたいと思います。(すみません…!)
1.企業概要
郊外に大型店舗を構えることの多いニトリですが、最近は凸ホームブランドで都市部にも進出しています。皆さんも一度は見たことがあるのではないでしょうか。そんなニトリの企業概要(経営状況)を主に売上の観点からみていきたいと思います。
以下は2018年度決算資料から抜粋です。売上の事業ごとの内訳は分からないものの、32期連続増収増益と、リーマンショックの影響も追い風にしながら、堅調に増収増益を達成していることが分かります。
同様に店舗数も、右肩上がりで増加しています。店舗数も首都圏・おひざ元の北海道を中心に全国まんべんなく店舗を出店しています。
以上から、少なくとも日本国内においては非常にに強力なプレイヤーであることが分かります。
それでは、どの程度有力といえるのでしょうか?
2.市場外観
ニトリHDは事業をいくつか抱えていますが、事業別売上は公表されていないものの、主にはインテリア事業が占めているとみて間違いないでしょう。そこで、インテリア業界の市場を見てみます。(参考:業界動向search.com)
…グラフを載せてみたものの、縦軸の数字が無いため肝心の市場規模が分かりませんね(汗)
2017年の国内インテリア業界の市場規模は、1兆2,307億円となり、年々市場が伸びていることが分かります。主には新設住宅着工戸数が伸びていることにけん引されているようで、マンション業界など巷でいわれている2020年以降の景気の波の影響をどの程度受けるのか、注意が必要と思われます。
その様な市場の中で、ニトリはどの程度の位置づけでしょうか。
売上では2位の良品計画を大きく引き離し、市場シェア約5割を占めています。(ちなみに、こちらのソースでは掲載がなかったIKEAは、約750億円程度の売り上げの様です。)シェア的にはニトリ・良品計画で市場の約8割をカバーする寡占市場の構造になっています。
…と、市場外観をしただけではありますが、前編としてはここでいったん区切りたいと思います。(殆ど中身のない状態ですみません、、、)
次回の後編では、良品計画との比較や、ニトリの国内外のマーケティング施策について深堀していきたいと思います。
それでは、失礼いたします。
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