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サウナとdiyの魅力に取り憑かれて気づいたらマンションのベランダにバレルサウナを自作してしまった話

【2023/09/21 追記】
本記事にて紹介しているサウナは、消防法にふれる可能性があるため、解体と撤去をいたしました。記事を読みご心配、ご不快な思いをおかけした皆様には深くお詫びいたします。

@sauna.builder

マンションのベランダにサウナを自作し、その様子を投稿しましたが、安全面や法律の観点から問題があるとの指摘を受け、サウナは解体しました。管理会社にも連絡を取っており、謝罪する予定です。ご心配をおかけした皆さま、および不適切な投稿となったことで不快に思われた方々に深くお詫び申し上げます。そしてコメントいただいた皆さま、本当にありがとうございました!

♬ オリジナル楽曲 - Sauna Builder - Sauna Builder

サウナとdiyが好きすぎて、自宅にサウナを作ったので、完成までの失敗談も含めたお話ができればなと思います。

※ この記事は、決して自分でサウナを作ることを推奨するものではありません。また、自宅で火を使う行為は大変危険を伴います。自作する場合は、耐火や消火の対策をしっかりとした上で、自己責任でお願いいたします。


IESAUNAとの出会いと自作の決意

都内のサウナはご存知の通り、昨今のサウナブームのおかげもあり、どこもかしこも大混雑状態です。サウナでストレスを発散したいのに、サウナにありつくまでに余計なストレスを溜めてしまう… ああ、自分だけのプライベートなサウナがあったらいいのに… なんて想っている方は多いかと思います。

じゃあ自分で作ってしまえばいいじゃないか、という思考になるのがdiyerの思考回路なのですが、事サウナに関しては、そう簡単には行きません。ぶつかった一番の壁は、熱源問題です。

熱源として最初に思い付くのが電気ストーブを使う方法ですが、これがなかなか現実的ではなかったです。電気ストーブの問題点としては

  • 高価(ちゃんとしたものだと40万円以上も…)

  • 200ボルト電源を引くための電気工事が必要

特に2つ目は、賃貸マンションの場合に高いハードルとなります。結局、電気ストーブは諦めざるを得ませんでした。

そんな矢先、業界に革命的プロダクトが生まれました。その名もIESAUNA。IESAUNAは、ベランダに置ける無煙テントサウナを独自開発しており、サウナーの中では大変話題です。

何より価格が約20万円と、これまでの常識を覆すような破格。自宅にプライベートサウナを置くことも夢ではなくなりました。ところが、残念ながら私のマンションのベランダは、間取り上どうしても設置が難しく、断念せざるを得ませんでしたorz

それでも諦めきれず、IESAUNAについて調べまくった結果、燃料にバイオエタノールというものを使用されており、もしかしたら自分でもそれっぽいものなら作れるかもしれない…? diy精神に火がついてしまいました。

グロウテントで作った簡易サウナ

前述の通り、燃料はバイオエタノールを使い、それを薪ストーブ内で燃やすとして、サウナ室をどうするか悩みました。色々とリサーチした結果、グロウテントを使ってサウナを自作されている方の紹介動画を見つけました。

これを参考に、amazonで似たようなグロウテントが1万円以下で販売されていたので、これを試してみることにしました。

まず、何もないベランダに直接サウナを設置したくなかったので、ウッドデッキ的なものを作りました。

ベランダBefore
ウッドデッキ自作後のベランダ

ここに、amazonで諸々購入したものを組み合わせてグロウテントサウナがようやく完成しました。

グロウテントサウナ外観
グロウテントサウナ内装

うん、まあ見た目はあれやけど、これもれっきとしたサウナや!amazonだけで揃えた割にはそれなりのものができました。

ちなみに、グロウテントサウナを作るのに最低限必要だったものは↓にまとめてみました。参考までにどうぞ。

自作したグロウテントサウナの良いところと不満なことを整理してみます。

良いところ

  • 安い

  • (amazonで買って組み立てるだけなので)手軽

  • コンパクトなので熱効率が良い

改善ポイント

  • 生地が薄く断熱性能が弱い

  • 屋外を想定していないので雨に弱い

  • 狭い

  • 見た目がちょっと安っぽい

  • テントのチャックが外側にしかないので内側から開けるときのが難しい

夏場はこれで十分自宅サウナを楽しめたのですが、外気温が下がる秋頃から、サウナの温度が上がらなくなってしまい、他にも不満ポイントがかなりあったので、ついにサウナ室そのものを完全自作することを決心しました。

予算2万円で作ったバレルサウナ

サウナを自作するのにあたって、どうせなら見た目にもこだわりたいと思っていたとき、友人がShopBotという木材を自由自在に加工できる機械を使って色々とものづくりしていたことを思い出しました。
これなら多少複雑な加工が必要でも大丈夫かもしれないと思い、そこから、iPadを使ってサウナをデザインし、サウナ好きの知り合いに見せてはフィードバックをもらい、ようやく満足のいくデザインに仕上がりました。

iPadでデザインしたサウナ

サウナ室と中の椅子も含め、ホームセンターに売っている安価なOSBを使いました。また、窓には中空ポリカを使用します。
実際に切り出すと、設計ミスでうまくはまらなかったりなどありましたが、おおよそ思っていた形にはなりました。微調整後、実際にベランダに組み立ててみた様子です↓

組み立てたサウナの外観
サウナの内装

なかなかの出来では?複雑な形状も正確に切り出せるShopBotならではのサウナに仕上がり、とても満足しています。

ちなみに、ShopBotを借りられる工房はあまりないのですが、EMARFを活用することで、データをアップロードするだけで加工を代わりにしてもらえます。非常に便利なサービスなのでぜひ活用してみてください。

今回サウナを完全自作してみて気づいた、良い点と、改善ポイントを整理しておきます。

良いところ

  • 見た目がバレルっぽくてかっこいい

  • ドアのおかげでサウナの出入りが楽

  • 天井が低いので熱がダイレクトに感じられる

  • ゆったり座れる

  • 工具不要で組み立てられる

改善ポイント

  • 床や板と板の間の隙間から冷気が侵入するので断熱対策が必要

  • 煙突部分にもサウナストーンを積むことでより効率的に温度を上げられそう

  • 給排気口をつけて空気を循環させる必要がありそう

  • 万一に備えて耐火塗料を木材に塗るべき

まだまだ改善点はありますが、それでもかなり満足のいく仕上がりにはなりました。より効率よく温度が上げられるように、今後、実験と改良を繰り返していこうと思います。随時レポートしていきます!

参考リンク

IESAUNA

ShopBot

EMARF


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