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#077 元有名たこ焼き店員の筆者も絶賛!実用もメンテも優秀なホームたこ焼き器「炎たこII」

  【木村ヒデノリのTech Magic #077 】「え、エステ経営者じゃなかったっけ?」と思った読者には記事を読んでいただけていることを感謝したい。筆者がたこ焼き店で働いていたのは高校を卒業してから渡米するまでの半年ほどの間だ。当時としては破格の1000円超えの時給に惹かれ、留学費用を貯めていた。入ったばかりの頃は先輩たちが短時間で華麗に焼く姿に憧れていたが、コツが分かってからは自宅でも焼くようになる。ごく最近まで育てに育てた鋳物のたこ焼きプレートを使っていたが、「炎たこII」を購入してみたところその使い勝手の良さに驚愕した。頻繁に使うものではないが、ここまで美味しく焼けるならQOL向上につながるのでぜひ紹介したい。

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マットブラックでたこ焼き器とは思えない渋さの「炎たこII」

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簡単にお店のようなこんがり大玉たこ焼きが焼ける
電気式のたこ焼き
を使っているユーザーは
買い換えるとかなり快適&美味しくなるのでおすすめだ

鉄板が良いと思っていた、でもそうじゃなかった

 たこ焼き店で働いていた身としては、一番は銅製、二番目は鉄製だと思い込んでいた。銅製は熱伝導率がよく、鉄製の鋳物は一度温まると温度変化が少ない。どちらも油の皮膜を作るなど、手間をかけて育てなければならないが、頑丈で金属製の目打ちも使える。何より外はカリッと中はトロッとはテフロン製では難しいと思っていたが、これは完全な思い込みだった。テフロン製のプレートというと、なんとなく電気式たこ焼き器とセットのイメージで敬遠していた。しかし原因は「電気式」の部分でテフロンではなかったのだ。

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テフロン製プレートでも鋳物と遜色のない仕上がりに焼き上げられる

 現に炎たこIIでは鉄製と遜色ない仕上がりで焼き上げられ、かつ断然手入れが楽だ。プレートは丸ごと洗えるので、今までのようにお湯で手洗いしたり、薄く油を塗ったりする手間もなくなった。食洗機に入れるだけで後片付けが終わるのはなんとも楽だ。手間が少ないと登場頻度も増える予感がする。

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プレートを洗う際に気を遣わなくていいのは予想以上に快適だった

構造や焼ける数が絶妙な逸品

 炎たこIIの大きな特徴はガスを出す部品の形状だ。これは前モデルからそうだったが、ガスが業務用のように直線で出るようになっている。今までもガスコンロとテフロンプレートの組み合わせて同じようなことはできたが、丸いコンロに四角のプレートを使うと場所によって大幅に火力のムラができてしまっていた。

 対して炎たこIIでは直線的なガスで焼きムラが少なくなっている。丸い形状のコンロには丸い鉄板を使えば良いのでは?という疑問もあるだろうが、鉄板が丸い形状だと1つずつのたこ焼きを同じ大きさにするのが難しい。その点も炎たこIIでは四角のプレートに切り溝がつけられており、1つの穴に対する生地を均一にしやすい。

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大玉に仕上げるためには生地をなみなみと注ぐ必要がある
炎たこIIの場合は溝が切られているので、
初心者でも均等に生地を割り振ることが可能

 また、一般的なコンロ用たこ焼きプレートが16個前後なのに対して炎たこIIは4個多い20個を採用。通常ここまで大きいとバランスが悪くなってしまうが、そこは本体とプレートが専用設計されている利点。安定したバランスと火力で安心して調理することができる。二人で食べる時は16個でも問題ないが、大人数で食べる時は少々足りないこともあった。そういう意味でも20個が一度に調理できる設計は絶妙で、両親含めて五人で食べた時も快適にたこ焼きランチを楽しむことができた。

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普通のカセットコンロとは違う直線的な2本の火が
均一に加熱してくれて非常に良い

くっつきづらさは抜群、
工夫次第で子供とのおやつ作りにも

 テフロン製の抜群のくっつきづらさはプロ級のたこ焼き仕上げにかなり役立つ。というのも、中をトロッとさせるために重要なのが「できる限り強火で調理し、最初の返しを早くすること」だからだ。たこ焼きを作るとき、生地が固まるのを待ってから返しはじめがちだが、実はこれよりも良い方法がある。それは1度目の返しをなるべく早くすること。まだ生地が白く、周りがひたひたなうちに1度目を返すと中をトロっとさせやすい。

 これを実現するには焼きはじめの強火が重要なのだが、一般的なたこ焼きプレートではくっつくのが怖くてどうしても弱火で始めてしまう。炎たこIIのプレートも大丈夫なのか心配だったが、強火でもくっつく様子がまったくない。これなら初心者でも火加減だけ考慮して作れるので簡単だ。また、丸くなってきてからも簡単にひっくり返すことができるので、焦がす心配も少なくなる。

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写真は1回目を返し終わった後
下側が薄皮1枚固まったくらいで返してしまうのがコツ

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丸くなってからはさらに返しやすく、全体を均一に焼くことも容易

 くっつかない特性はたこ焼き以外のレシピでも生きてくる。パンケーキやシュウマイ、アヒージョなど、アイデア次第で多様に使えるだろう。卓上に置けるので、火傷に注意が必要だが、子供と一緒に調理したり、調理風景を見せてあげられたりするのも良い点だ。ガスのパワフルさを存分に活かして調理を楽しみたい。

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おかずからスイーツまでアイデア次第で様々な活用ができそうだ

プレートを傷つけない配慮は必要、
そのほかのデメリットは?

 当然だがプレートを傷つけない配慮は必要。パッケージの写真では竹串を使っているが、筆者としては樹脂製のピックをおすすめする。その他で気になることといえば特化しすぎている点。せめて同社の炉ばた専用機である炙りやのパーツもオプションで購入できるようになっていればさらに活用の幅が広がるだろう。

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調理器具は樹脂やシリコンを選ぶと良い

 他社製だが互換性のある鉄板は販売されている。こうしたオプションを購入すればアウトドアでも活躍してくれる機器になりそうだ。今後こうした互換製品が出てくれば用途が広がるので発見したら試してみたいと思う。

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厚手の鉄板はアウトドアでも重宝しそう

 人気の製品で一時期価格が高騰していたが、2021年11月現在は落ち着いているようだ。前モデルであるスーパー炎たことはカラーのみが違うので、そちらを安く購入するのも良いが、アウトドアで使うならマットブラックの現行品がおすすめ。大火力で作る本格たこ焼きをぜひ味わって欲しい。

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