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Tech Magic

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BCN+Rで連載中「Tech Magic」のマガジンです。最新のテック情報やレビューを動画やリンク、追記とともにまとめてあります。
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#ガジェット

#089 伝統を融合した“着られるガジェットポーチ”を作ってみた!IoTマスターの筆者が広島の老舗とコラボ

 【木村ヒデノリのTech Magic #089】 今回はいつもと一風違うレビューをお届けしたい。普段はさまざなガジェットを“使う側”である筆者だが、実は昨年末から“作る側”として広島の老舗染物店とコラボ製品を開発していた。ミッションは「ものづくりの街、福山市の技術を世界へ売り出す」こと。福山市は糸や生地、染色、縫製など様々な工房が集まる街。アメリカのシリコンバレーさながら、この地域でしか実現できない製品や開発プロセスがある。  これらを活かし、今回のプロジェクトも1か月

#083 スマートハウスの達人が2021年に買って本当によかったものベスト5! BEST HOUSTECH OF THE YEAR 2021

 【木村ヒデノリのTech Magic #083】 今年も50本超のレビューを書いてきた。プライベートだけで試したものも含めれば100個を超えるプロダクトを使ってきた筆者がもっともおすすめするHOUSETECHガジェットを5つ厳選して紹介したい。いずれも自宅で使うだけでQOL(生活品質)が劇的に向上するものばかりだ。新製品や先端のテクノロジーを追いかけているとどうしても実用性が置き去りになってしまう。一時便利だと思っても、毎日の生活の中で継続的に使うかどうかは別物だ。今回は先

#070 どの枕も合わない人に試してほしい!「今治睡眠用タオル2」に枕なし派の筆者もハマった

【木村ヒデノリのTech Magic #070】 仕事の効率を高める上で、睡眠の品質は重要だ。「スタンフォード式最高の睡眠(西野精治 著/サンマーク出版)」に代表されるように、近年睡眠に関する書籍が多く出版されていることからも睡眠への関心の高さがわかるだろう。筆者は寝付きがかなり良い方なのだが、起床時の身体の痛みに悩まされていた。朝になると背中側の筋肉が固まり、肩凝りもひどい。マットレスを良いものに変え、いろいろな枕を試してみたがどうも具合が悪い。結局枕なしで寝る始末だっ

#069 自動梱包までこなすゴミ箱ロボットが凄かった!半信半疑の購入が感動体験に変わった理由

【木村ヒデノリのTech Magic #069】普段から自宅のスマート化にいそしんでいる筆者だが、このゴミ箱には驚かされた。TOWNEWは一杯になったゴミ袋を自動で梱包、取り出したあとはなんと自動で新しいゴミ袋をリフィルしてくれるという画期的なゴミ箱ロボットだ。クラウドファンディングサイトで見かけた時は驚きつつも「本当に実用に足る製品なのか?」と購入は見送ったが、思い出して調べてみるとラインアップが増え、かなり売れているようだった。それならと思い一念発起購入してみたがこれ

#066 高級品を買うべき?手料理をワンランク高める電動ミルを本音レビュー

【木村ヒデノリのTech Magic #066】 巣ごもり需要で料理を始めた男性読者におすすめしたいものが「電動ミル」だ。市販の粉末状のものを使っているという方が多いと思うが、これに関してはミルを使うのと使わないのとでは「段違い」。胡椒にしても山椒にしても、挽いて放置すると香りが飛んでしまう。挽き立てであれば少ない量でも十分な香りを引き立ててくれる。今回は買ってみないとわからないが、高価なのでなかなか踏み切れない電動ミル4製品を比較してみた。 高級ミル4製品を比較、LE

#065 驚きの爪楊枝専用ガジェット「IGOKOCHI」は変だけど使えるヤツだった

【木村ヒデノリのTech Magic #065】 使いたいときに意外と自宅にないのが爪楊枝だ。見た目で生活感も出てしまうので、筆者は無意識に敬遠していた。そんな折にAmazonで「インテリジェントつまようじ入れ」なるものを発見。これなら見た目も悪くないし、UVで消毒されたものが1本ずつ出てくるのも面白い。あまり期待せず購入してみたが、予想以上に日常使いになったので紹介したい。 高級感漂う外観の「IGOKOCHI」 とても爪楊枝入れには見えない 色はシャンパンゴールドと

#064 お盆に“神棚”をスマート化!LED灯籠を自動化した結果、意外な効用が

【木村ヒデノリのTech Magic #064】 ご自身や家族が商売をやっている方は家に神棚がある人も多いのではないだろうか。筆者は基本的に無宗教のスタンスだが、会社を作ったころから神棚を設けるようになった。そもそもの発端は初詣の際に商売繁盛祈願をしてもらい始めたこと。もらって帰る御札をお祀りする場所を作ろうかなと考えたのがきっかけだ。初めはシンプルなものを考えたが、凝り性な筆者の神棚プランは徐々にエスカレート。灯籠をスマート化するまでに至った。ご利益云々はさておき、神棚

#063 夏こそ“抹茶”で集中力アップ!毎日使いたくなる抹茶マシン「Cuzen Matcha」をレビュー

 【木村ヒデノリのTech Magic #063】 夏といえばビールに麦茶と冷たい飲料が飲みたくなる季節だが、筆者がおすすめしたいのは断然「抹茶」だ。今回、紹介する「Cuzen Matcha」(空禅抹茶 )は抹茶の概念を変えてくれる製品だ。碾きたての抹茶を提供してくれるだけでなく、様々なレシピにも対応する。お茶に含まれるテアニンがコーヒーと比べてカフェインの作用を穏やかにしてくれるので、アイスコーヒーよりも飲みやすい一面も。何より爽やかな香りが夏にぴったりで思いのほか毎日使っ

#062 “スマート窓”がステイホームの閉塞感を打ち破る!「Atmoph Window 2」 の凄さを徹底検証

 【木村ヒデノリのTech Magic #062】 人工天窓や採光フィルムなど、屋外を感じさせてくれるテクノロジーに目がない筆者が、新たに発見したのがこの「Atmoph Window 2」だ。筆者が住んでいる団地は特性上、リビングにもどうしても窮屈に感じる場所ができてしまう。この人工窓を設置して、リビング環境が改善されれば、というのがきっかけだった。  世界各地で実際に撮影された4K動画を表示でき、三つ並べるとまさに窓といった外観になる。サウンドもリアルで耳に心地良い時間

#060 驚異の完成度を誇る“猫専用ロボットフレンド”、使って分かった予想以上の実用性

 【木村ヒデノリのTech Magic #060】 今まで使ってきたロボットの中でこの製品は群を抜いて信頼性が高いかもしれない。enabot社が開発した「ebo Pro」はなんと愛猫と遊んでくれる専用ロボットだ。いくつかのモデルが存在するが、プロモデルにはAIが搭載され、留守中に猫を自動認識して動画を撮影する機能も実装している。さらに充電が少なくなると自動的にベースに戻って充電する機能やレーザーポインタ機能も搭載。Wi-Fiを通じた遠隔操作で見守りにも使えるなど、機能的には申

#059 全キャンパー必見!新発想の焚火台「KUBERU」の考え抜かれ方がハンパなかった

 【木村ヒデノリのTech Magic #059】 密を避けるレジャーとしてソロキャンプが盛り上がっている。キャンプの醍醐味といえばやはり焚火だが、自然保護の観点から直火より焚火台が推奨されているのが現状だ。各社からさまざまな焚火台がリリースされているのはこうした背景によるものだが、TOKYO CRAFTSの「KUBERU」は、とりわけユニークなプロダクトに仕上がっている。斜め形状の本体は目を引くだけでなく、大きな薪も割らずに使える。文字通り「焚べる」という感覚で、燃焼効率も

#058 こんな“まな板”は前代未聞!竹とテクノロジーが融合した「Chopbox」の実用性を試す

 【木村ヒデノリのTech Magic #058】 テックの波がキッチンツールにも押し寄せている。「Chopbox」は殺菌やキッチンスケール機能を内蔵したハイテクまな板だ。これまでも収納ボックスに殺菌機能を持ったまな板は存在したが、五つもの便利な機能を内蔵しつつ、材質はほとんどが竹で、防水性能まで備えたものは見たことがない。テックでアップデートされる料理体験はどれほどのものなのだろうか。 さまざまな機能を搭載するまな板「Chopbox」 テックが詰まっているが、一見すると

#056 在宅時間が長い今こそ見直すべきは“照明”、ダイソンの7万超えデスクライトの凄さを紐解く

 【木村ヒデノリのTech Magic #056】 無意識に毎日使うものほどお金をかけたくなる。住環境はその代表例だが、その中で「照明」が及ぼす影響は非常に大きい。睡眠障害の原因には日光不足が挙げられるほど脳と光は密接に関係しており、照明と行動心理に関する論文も多く執筆されるほどだ。筆者もその重要性は痛感して住宅の採光や照明に関してはかなりこだわっている。今回紹介するダイソンのLightcycle Morphの光は、そんな筆者からしても「かなり優秀」だった。 ダイソン発の

#055 愛猫もAIで見守る時代に!自分の知らない行動まで把握できる「Catlog」で飼い主の生活も変わった

 【木村ヒデノリのTech Magic #055】 ペットテックの進化が止まらない。従来は自動給餌器や自動トイレなど、飼い主の負担を軽減してくれるものが主流だったが、最近はそれらに見守りや体重計測など愛猫の健康管理機能を追加する潮流が来ている。  今回紹介する「Catlog」の特筆すべき点は、AI(生データの機械学習)による行動の把握機能だ。今までは給餌は給餌器のアプリ、給水は給水器のアプリといったようにそれぞれで確認するしかなく、一元管理ができなかった。  対してCa