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【#3】オンライン診療とは (デジタルヘルス)

1. 初めに

オンラインサービスの紹介記事第二弾! 

ということで、最近気になったトピックである「オンライン診療」について調査・整理しました。

2.概要

2-1.定義

すでに定義についてわかりやすく記載された記事が[1][2]があるが、自分の理解も追記した上で、以下に記載します。

狭義の「オンライン診療」

 ビデオ通話のように、情報通信機器を通じて診察する方法

広義の「オンライン診療」

 スマートフォンやタブレットを使って、病院の予約から診察・決済までをインターネット上で行う診察・治療方法

特に広義の「オンライン診療」が実現すれば、病院側も患者側も互いに作業量が減るため、効率的になるいいアイデアですね。

参考記事

   厚生労働省 オンライン診療に関するホームページ

2-2.メリット

メリットと言っても、a)患者のメリット、b)医師のメリット、c)製薬会社のメリットの3点に整理して記載させていただきます。

a) 患者のメリット

[1]に記載されているメリットが納得感が高かったため、抜粋させていただきます。

受付や会計の待ち時間が短縮される。
自宅や外出先で診察が受けられる
院内処方の場合、薬が自宅に届く。(院外処方の場合は、処方箋が自宅に届く。)
院内感染・二次感染のリスクがない。

b) 医師のメリット

[2]に記載があったため、記載をまとめます。

患者が診察を受診しやすいため診断継続率が高い
診察予約の管理がしやすい
院内感染・二次感染のリスクがない。

↑患者のメリットと一緒ですね!

c) 製薬企業のメリット

[2]がよくまとまっていたので、要約させて頂きます。

治療継続率が上がり、医薬品の販売量が増える
早期診断を支援することになり、未治療・未診断の患者の発掘につながる
 データを介して、患者にオンライン診療ツールなどを提供できる

特に、後者になる程、患者との接点を増やし、未病の段階からのサポートや新薬開発・臨床開発のデータ蓄積につながりますね。

2-3. 保険診療との関係

通常の診療(院内での対面診療)と同様に、オンライン診療でも保険診療と自費診療があります。ただ、保険適応疾患や診療報酬点数の加算などが異なることがあるため、都度確認が必要です。

つまり

 a-1) 保険診療(初診からオンライン診療可能)

 a-2)保険診療(再診からオンライン診療可能)

    b) 自費診療(費用・具体的な方法はクリニックごとに異なる)

の3種に分かれます。

3.主要な企業

3-1.共通(カオスマップ)

この領域の将来性や具体的なビジネスモデルを理解するために、主要な企業をカオスマップ経由でリストアップし、調べて行きました。

特に、”オンライン診療”というカテゴリ内の会社名をピックアップいたしました。




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出典:2020年度 医療・ヘルスケア業界カオスマップ


3-2.MEDLEY

人材採用システム「ジョブメドレー」、オンライン医療辞典「MEDLEY」、オンライン診療システム「CLINICS」などを提供。

 会社URL: https://www.medley.jp/

3-3.MICIN

オンライン診療サービス「curon」、オンライン臨床開発ツール「MiROHA」などを提供

会社URL:  https://micin.jp/  

インタビュー記事: コロナ禍で追い風「オンライン診療生かし価値提供広げる」MICIN・原聖吾CEO/草間亮一SVP|ベンチャー巡訪記

3-4.INTEGRITY HEALTH

実臨床・臨床研究・臨床試験におけるプラットフォーム「YaDoc」を提供。

会社URL: https://www.integrity-healthcare.co.jp/ 

3-5.Melody International

周産期遠隔医療プラットフォーム「Melody i」などを提供。 

会社URL: https://melody.international/

3-6.NEXT INNOVATION 

婦人科特化型オンライン診察プラットフォーム「スマルナ」などを提供。

会社URL: https://nextinnovation-inc.co.jp/

3-7.miup

新興国のような医療過疎地域向けに、ミドル層向けデリバリー式検診&遠隔医療サービスなどを提供。

 会社URL: https://miup.jp/

3-8.アイメッド

オンライン診療対応の病院検索サービスなどを提供。

会社URL: https://ai-med.jp/

3-9.telemedEASE

高血圧オンライン診療パッケージ「テレメディーズBP」などを提供。

会社URL: https://telemedease.org/ 

4.まとめ

オンライン診療の定義やメリットは大変勉強になったが、カオスマップに記載の企業群のビジネスモデルが会社の数だけあり、非常に興味深かった。

例えば、miupなどは新興国をターゲットにブルーオーシャンに取り組もうとしているのは意図がわかりやすいが、NEXT INNOVATIONのように婦人科特化型のメリットや意図は、より詳細を知りたいと考えた。

5.関連資料

[1] 【患者編】オンライン診療とは? ~利用するためにはどうすればいいの?~(2020/01/28)

[2]  AnswersNews オンライン診療の先にあるもの|鼎談連載「DXの向こう側」(3)(2020/10/05)


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