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#82_18歳未満のCOVID-19による致死率の低さについて

かなり久しぶりの投稿です。2021年1月13日に書いた以下の記事以来、実に半年ぶりの記事になります。

いま、どんどんとワクチン接種が進んでいますが、ワクチン接種が可能な年齢はファイザー製で12歳以上、モデルナ製で18歳以上となっています。

12歳未満又は18歳未満のお子さんをお持ちの方は心配だと思います。世界中で、子供でも新型コロナに感染して重症化したり、後遺症に悩まされている例も結構報道されていたりして、もっと小さい子にもワクチンを打てるようにして欲しい、という思いを持たれている方もいらっしゃるかと思います。

ところが、これまでにどうやら子供は新型コロナに感染しても重症化・死亡しにくいらしいことが分かってきました。そのことをより大規模な試験で確かめた報告が最近出てきましたので、今日はそのことを紹介したいと思います。

詳細は下記の記事に譲りますが、今回の報告では新型コロナに感染した469,982人のイギリスの子供(18歳未満)を対象にした大規模調査を行った結果、亡くなった方はわずか25人、全体の約0.005%であったとのことです。

約18,800人に1人と極めて少ないです。

ちなみに年代別の死亡率ですが、イギリスの例は見つけられなかったので日本の場合で示すと以下の通りです。(https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-japan-chart/)
【感染者のうちで亡くなった人の比率:致死率】(2021年7月7日時点)
 60代:1.4%(イギリスの子供の280倍)
 70代:5.1%(同1,020倍)
 80代:14.2%(同2,840倍)
※検査方針がイギリスと日本では違うので、単純比較は意味がないのですが、
 参考までにカッコ内にイギリスの子供の致死率と比較してみました。

このような結果を鑑みると、子供にワクチンを打つべきかどうかはリスクとベネフィットのバランスをどう取るか?ということに尽きると思います。

ワクチンは打った直後の副反応だけでなく、長期的な影響も不明であるという指摘はその通りだと思うし、ワクチンを打たなくても免疫系がしっかりしていればウイルスが体内に侵入したとしても重症化はしにくい、という主張は良く理解できます。

一方で、軽症あるいは無症状でも他人にうつす可能性があることを考えると、他人を守るということを考えた場合には、できればワクチンは打ったほうが良いし、少なくともマスクをすることで他に広げないということが必要なのではと思う次第です。

※ちなみに富岳などのシミュレーションでは、マスクで感染を完全には防げないですが、諸外国でマスク装着により劇的に感染率が下がったことを考えると、直接的な防御効果だけでなく心理的な効果(例えばマスクをしている人を相手にした時に、あまり大声を出さないようにする、接近しすぎないように心がけるなどの効果)もあるのではないかと考えています。少なくともマスクをしないよりはマシ、と思っているのですが、皆さんはどう思われるでしょうか?


今日の記事がお役に立てば幸いです(^^)

それではまた!

<了>

#新型コロナ #重症化 #致死率 #子供 #18歳未満 #ワクチン #マスク

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