【書籍】『致知』2023年6月号(特集「わが人生の詩」)読後感
致知2023年6月号(特集「わが人生の詩」)における自身の読後感を簡単に紹介します(すべてを網羅するものでなく、今後の読み返し状況によって、追記・変更する可能性があります。)。
巻頭:福地茂雄さん(アサヒビール社友)p4
「歯車」というと、多くの場合「自分は単なる一つの部品」であるような「悪い」イメージがあるかと思います。しかし、いかに「小さな」歯車であっても、大きな組織には1つとして欠くことはできません。
会社の中でよく「あいつは使えない奴だ。やめさせたい。」といったような発言を聞きます。しかしながら、そのような方いないと会社は回らず、それが会社の「真実」でもあります。
会社は、歯車の「メンテナンス(退職者補充、教育など)」を実施していくことが必要になります。できているでしょうか。自身も採用や教育に長くかかわっていますが、まだまだ追い付いていないな、と感じたところです。
「小さな歯車」をしっかり見て、メンテナンスしてくということが、結局は全体を、そして「長い視点」で見ていくにも必要になります。
リード:藤尾秀昭さん 特集「わが人生の詩」p10
この中で「人生を共に語り合える友」はなかなか難しいものです。今は良くとも、あと数十年たったとき、人生を共に語り合える友というのは大切だなと改めて感じたところであります。
「ハガキ道に生きる」坂田道信さん p22
「自分自身のネットワーク」。ネット時代となり、何となくネットワークが拡がっているような気がします。しかし、真実はどうなのでしょうか。利益だけになっていないでしょうか。それだけではとても寂しいです。
一歩引いて、「自分が何をなすべきか」ということを考えなければならないということを改めて感じさせられます。
「日本一への奇跡の詩」大八木弘明さん、高原良明さん p53
駒澤大学陸上競技部総監督の大八木弘明さん、岡山学芸館高校サッカー部監督の高原良明さんの対談。ともにチームを日本一に導いた監督とのことで非常に興味深い対談でした。
その中で、高原さんのコメントから2件、特に気になった点を考察します。
企業や人もそう。「応援される」って大切です。仮に利益、実績は出たとしても、あくまでそこまでになります。もっと大きな利益を、実績を継続的に出す、社会貢献をしていく、ということになれば、「応援される」ということは大切と思います。企業、人も社会の一員です。
それを忘れた企業、人は不祥事や事件を起こすことにならないだろうか。ここはしっかりと戒めなければならないところと思いました。
「日本一」になったとしても、何か特別なことをやっていたわけではなく、当たり前のことを当然のようにやっています。これは、自身においても、そして会社においても当然のこと。思えば、活躍する人のインタビューも見ても、一つ一つは凄いことではないです。それを愚直に、継続してやっていたことが成果を生むことになります。
コツコツを実践するということは誰にでもできることを誰にでもできないくらいやっています。社員を見てもそう。自分は何かできているだろうか。一発ホームランを狙っていないだろうか、というところは反省。
「誰にでもできることを、誰にもできないくらいやる。平凡なことを徹底的にやれば、非凡になる。」という鍵山秀三郎さんの言葉を思い出しました。
「トライ&エラーの繰り返しが道を切りひらく」ウオンテッドリー 仲暁子さん p90
VUCAの時代といわれるように、本当に難しい世の中になりました。そんな中で、「一度世の中に出してみて、細部をブラッシュアップして」いうのは、技術の発展、進歩により、以前より、やりやすくなっていると思います。
例えば、「人材採用業務」もかなり変わってきていて、以前は計画案を作りこみスタート、その後はなかなか後戻りができないということでしたが、現在は、Zoomなどでも非常に簡単にコミュニケーションができます。それがやりやすい環境になっている。お客様との「違和感」をできるだけ少なくしておくということができる機会が多くなってきていますし、今後はますます重要になってくるのではないでしょうか。
「目の前の目標に向かう」CoCo壱番屋創業者 宗次徳二さん p94
「うん十年先の目標を見据えよ」、ということをよく言われるます。
しかし、まずは目の前の目標をしっかりと見据えることは重要です。それには今この瞬間、目の前にいる人に感謝の念を捧げるということが、いかにも大切であることを認識させられます。常に感謝の心を忘れること、忘れがちですが、肝に銘じたいところです。
また、上記高原さんの言葉にもありますが、長期間を考える場合、「応援される」ということはまさに重要で、そうありたいものです。そして最後は「人生は自己責任」、厳しいようですが、真実であります。
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