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人事・経営支援関連

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私の経営・人事支援関連の記事です。
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#目標

「人事課題を解決したい」企業の方に対し、私がお尋ねする観点

 私は、地方企業様の人事課題の解決支援の活動をしています。その際、経営者の方、担当の方とも多くのコミュニケーションをさせていただいています。その際、話題として、人事関係(制度等)の話はもちろんですが、基本的な経営の状況の話もさせていただいています。  最近でこそ、「人事は経営の根幹の一つ」という経営者の方も多くなってきました。総論としては理解されているものの、なかなか深く突っ込んで議論をするのは苦労します。とはいえ、最初から「サーベイシート」のような、こと細かい資料を使って

目標達成の戦略ー組織成長と個人発展のための具体的アプローチ

 目標設定は、組織の成長と個人のキャリア発展の両方において、非常に重要なプロセスです。ビジネスにおける目標設定の質を高めるためには、戦略的なアプローチと具体的な行動計画が必要不可欠です。質の高い目標設定を実現するには、いくつかの重要なポイントがあり、それらを適切に実践することが求められます。 透明性と共有の促進  目標を設定する際は、透明性を保ち、すべての関係者が目標について明確に理解していることが重要です。透明性を確保することで、チームメンバー間での信頼関係を築くことが

働く喜びを創出する: 全社員が輝くための多角的な人事戦略

 社員が会社の成長に関心を持っていないと感じる場合、それは組織として大きな問題です。組織の成功は、個々の社員の貢献に大きく依存しています。従って、人事の立場からは、社員のエンゲージメントとモチベーションを高めるために多面的なアプローチが必要とされます。 会社のビジョンや目標の共有  会社のビジョンと目標を明確にし、それを全社員と共有することは極めて重要です。会社のビジョンは、社員がその日々の業務が組織全体の目標にどう貢献しているのかを理解するための基盤となります。この過程で

未知を探検するーキャリア形成旅行者のためのガイド

 人生の旅とキャリアのパスは、未知と不確実性の霧に包まれていることが多く、その中を進むには内なる羅針盤と外的なツールが必要になります。キャリア形成における重要な要素を理解し、それぞれの要素がどのようにして霧の中を進む旅人を導くかをみてみます。 懐中電灯:価値観と信念  キャリアにおける懐中電灯は、個人の価値観や信念です。これらは、厳しい環境や不確実性の中で、自分自身を照らし出し、安全な足元を確保する役割を果たします。価値観と信念は、個人が直面する挑戦や選択の中で一貫性を持

戦略的人事管理ー時間、お金、人材を最大限に活用する方法

 時間の使い方、お金の掛け方、そして人の動かし方は、組織の成果を大きく左右する要素です。これらの要素を最適化することは、特に人事の領域において、組織の効率性、生産性、そして最終的な成功を決定づけます。長年の人事経験を持つ観点から、これらの要素をどのように扱い、組織の成長と発展に寄与するかを具体的に考察してみます。 時間の使い方:効率的なワークフローと優先順位の設定  組織内での時間の使い方を最適化するためには、効率的なワークフローと明確な優先順位の設定が不可欠です。たとえ

組織力の源泉ー自己主導型姿勢と組織のパフォーマンス向上

 他人の評価に左右されず、自分自身の達成感を重視する姿勢は、職場においても非常に重要です。私の長年の人事経験から見ると、このような自己主導型の姿勢は、個人のキャリア発展だけでなく、組織全体のパフォーマンス向上にも寄与すると考えています。 自己実現とキャリア発展  個人が自分の達成に集中することは、自己実現の達成につながります。自分自身で設定した目標を達成することは、自信を高め、さらに大きな挑戦への意欲を促します。これは、中途採用や新卒一括採用の際に見られる、個々の動機付け

目標を明確に、行動を実現に: GROWモデルの魅力と実践

 「GROWモデル」をご存知でしょうか。コーチングや目標設定の文脈で広く使用されるフレームワークで、ジョン・ホイットモアがその著『潜在能力をひきだすコーチングの技術』によってはじめて提唱されたといわれています。この書籍は1995年出版で、大分時間が経っています。しかし、まだまだ生き生きとした感があります。このモデルは、クライアントやチームが自分たちの目標を達成するための具体的な行動計画を策定するのを支援するためのものです。 GROWの4つのステップGROWは以下の4つのステ