マガジンのカバー画像

人事・経営支援関連

185
私の経営・人事支援関連の記事です。
運営しているクリエイター

#企業

「人事課題を解決したい」企業の方に対し、私がお尋ねする観点

 私は、地方企業様の人事課題の解決支援の活動をしています。その際、経営者の方、担当の方とも多くのコミュニケーションをさせていただいています。その際、話題として、人事関係(制度等)の話はもちろんですが、基本的な経営の状況の話もさせていただいています。  最近でこそ、「人事は経営の根幹の一つ」という経営者の方も多くなってきました。総論としては理解されているものの、なかなか深く突っ込んで議論をするのは苦労します。とはいえ、最初から「サーベイシート」のような、こと細かい資料を使って

企業の使命ー子どもたちへのメッセージー理念を磨き、実践し続ける価値

 理念を掲げ、それに従って行動することは、個人や企業にとって重要な意義を持ちます。特に、社会と未来を担う子どもたちに対しては、単に言葉で教えるのではなく、理念を実践することで具体的な模範を示すことが重要です。この行動は、単に一時的なものではなく、持続的な努力と改善、そして困難に直面しながらも前進し続けることを意味します。このプロセスを通じて、子どもたちは理念の重要性、それを実践する難しさ、そして不断の努力による成果を学びます。  人事の立場から見ると、企業文化や倫理観の醸成

『求人のAmazon』へ進化する新プラットフォーム発表 にどう対応するか

 日経オンライン2024/04/15の記事に『インディード「求人のAmazon」に 求職者と企業を集結』が掲載されていました。求人のAmazonとは、求人情報サービスにおいて、米アマゾン・ドット・コムが展開するEコマースプラットフォームのような、ワンストップの求人マーケットプレイスを構築する動きを指しています。  リクルートHD傘下の米Indeedは、求人業界に新たな風を吹き込むべく、従来の求人検索エンジンから、求職者と企業が集う包括的なマーケットプレイスへと進化を遂げよう

中小企業の人事制度において、社長が最終決定権を持つことの意義と課題

 中小企業において、社長が人事制度の最終決定権を持つことは、企業の成長と安定に対して大きな影響を与える重要な要素です。この決定は企業の規模、業種、社風、そして経営理念に応じて多角的な視点から検討する必要があります。以下にその具体的な意義と課題について詳述します。 1. 社長が決めることの重要性:迅速性と責任  中小企業は大企業に比べて意思決定のスピードが求められる場面が多くあります。市場の変化や競合の動向に迅速に対応することが求められるため、社長が最終決定権を持つことはそ

企業で働く意義ー自己実現への道

 企業は、その社会的存在意義を通じて、日々の創意工夫と自己肯定感の向上に努めています。単に業務を遂行するだけでなく、働く人々にとって人生を豊かにする貴重な経験を提供しています。特に、企業組織の中で得られる経験は、プロフェッショナルなスキルの向上だけではなく、人間としての成長にも大きく寄与します。 多様な価値観との出会い  企業組織は、さまざまな文化、性別、年齢、職歴を持つ人々が集まる場所です。このような多様性は、新しいアイデアや解決策を生み出すための素晴らしい土壌を提供し

求職者と企業の間の理解を深めるー期待のミスマッチを解消するための具体的対策

 現代の雇用市場における求職者と企業間の期待のミスマッチは、多くの職業領域において顕著に見られる問題です。この問題の解決には、双方が互いの期待とニーズを正確に理解し、適切に調整することが求められます。以下では、双方の視点から深掘りし、具体的な対策を検討してみます。 求職者側の詳細な視点と対策自己の価値と市場とのマッチング  求職者は、自身のスキルと経験が市場においてどのような価値を持つのかを深く理解する必要があります。これには、業界のトレンドを追跡し、継続的な学習と自己研

AI時代の企業変革ー従業員リスキリングの戦略と実践ー後藤宗明氏

 Aoba-BBTの番組後藤宗明氏によるの「AI時代のリスキリング2_リスキリングのステップ(法人編)」というテーマは、AI時代における企業と従業員のリスキリング(新しいスキルの習得)の重要性と、その具体的な方法について非常に深く言及しています。  後藤氏は、リスキリングに関する以下の書籍を出版していますが、こちらも非常に参考になります。  まず、リスキリングは企業が主導して行うべきであり、就業時間内に実施することが極めて重要だと指摘されました。個人の自助努力に任せるので

新時代の労働力: 2050年代、日本の就職市場と若者のキャリア形成

 2024/03/31の日本経済新聞の記事『2050年に2割減る新入社員、「金の卵」は入社後すぐ部長』を拝読しました。自身も含め、採用の担当者は大変苦労しているものと思います。しかし、2050年に向け、その傾向は変わらず、企業としてもさらに考えていかなければならないことが分かります。  2050年代に向けての日本の新入社員数は、現在と比べて約2割減少し、38万人程度になることが予測されています。この大幅な減少は、少子化の影響や労働市場の変化によるもので、新卒一括採用の減少や

人事戦略のパラドックスー非効率性を取り入れた効率と人間性の融合

 「効率」ばかりが追求されがちではありますが、「効率が全てではない」という考え方もまた重要です。私の長い人事業務経験から、非効率でも価値がある場面や、そうしたアプローチが顧客(この場合は社員や求職者)にとってどのようにプラスや魅力となるかを考察してみます。 1. 採用活動における「非効率」の価値  採用プロセスにおいて、効率を重視しすぎると、候補者一人ひとりの特性やニーズに対応することが難しくなります。例えば、面接の際に時間をかけて個々の候補者と深く話すことは、非効率に見

自己紹介(地方企業の人事・組織活性化の応援家:hidemaru)

地方企業の人事・組織活性化の応援家、hidemaruです。 主として、福島県郡山市で活動しています。 福島県郡山市生まれ。高校まで地元で過ごし、大学の4年間は仙台へ。1998年に大学を卒業しました。 本業は人事一筋25年本業は、人事(正確には総務関連も含む)一筋25年です。 1998年、大学卒業後、大手メーカー関連の化学メーカーの工場人事配属、人事としてのキャリアをスタートしました。  当時、入社した会社は業績が芳しくなかったです。社会人になりたてでしたが、人事施策(リ