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#1日1話読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書

【書籍】王貞治監督のもとで磨かれたプロ精神: 小久保裕紀のキャリア変革

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp203「6月18日:王貞治監督から学んだプロのあり方 (小久保裕紀 元福岡ソフトバンクホークス選手)」を取り上げたいと思います。  小久保氏が語る王監督との出会いは、彼のプロ野球選手としてのキャリアにおいて、非常に重要な転機となりました。小久保氏は、プロでの成功の最大の要因は、まさに王貞治監督との出会いにあるとのことを語っています。彼がプロの世界に足を踏み入れた二年目に、王監督がダイエーホ

【書籍】絆、努力、勝利ー伊調馨のトップアスリートへの道

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp194「6月9日:決勝戦直前の姉のひと言(伊調馨 ALSOK所属レスリング選手)」を取り上げたいと思います。  伊調選手は、自己のキャリアを振り返り、自身がトップアスリートとして成功を収めるまでの心理的な過程と周囲の影響について深く語っています。彼女は、他の選手たちと比較して特別に秀でた能力が自分にはないという認識でした。一般に、ある分野で特出している人は他の領域で弱点を持つ傾向があるとい

【書籍】人とゾウの絆ー山川清蔵とはな子の心温まる物語

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp184「5月31日:ゾウのはな子が心を許した人(山川宏治 東京都多摩動物公園主任飼育員)」を取り上げたいと思います。  昭和二十四年、戦後の日本に初めてやってきたタイ出身のゾウ「はな子」は、その小さく愛らしい姿で子どもたちから大歓声を受け、たちまち上野動物園のアイドルとなりました。しかし、運命は予想外の方向に転がります。井の頭自然文化園への引っ越し後、はな子は酔っぱらいの男性と後に飼育員を

【書籍】鎌田善政と鍵山秀三郎ー凡事徹底を通じた経営理念の共鳴

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp178「5月25日:「凡事徹底」の祈り(鎌田善政 鎌田建設社長)」を取り上げたいと思います。  2002年9月、鹿児島県霧島市にある鎌田建設社の敷地内に「凡事徹底」と刻まれた石碑が設置されました。この石碑は、同社社長である鎌田善政氏が、経営者としての指針とするため、尊敬するイエローハット創業者・鍵山秀三郎氏に依頼して制作されたものです。鍵山氏はこの依頼を快諾し、書かれた文字は故人となった兄

【書籍】詩と歌に託された生き方の教訓:沢知恵氏と塔和子氏の創作の旅

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp163「5月10日:言葉を生み出すことは苦しいことなのよ (沢知恵 歌手)」を取り上げたいと思います。  沢氏は、大島青松園(ハンセン病療養所)で過ごした塔和子という詩人との交流について綴っています。沢氏は塔氏との出会いを通して、詩や芸術について深く学び、創作の苦しみや喜びを共有しました。2001年には、療養所で初めてのコンサートを開き、外部の人々にその場所を知ってもらう機会を作りました。

【書籍】流れる星の奇跡ー藤原咲子氏の物語

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp157「5月4日:咲子はまだ生きていた(藤原咲子 高校教師・エッセイスト)」を取り上げたいと思います。  藤原咲子氏の物語は、苦難と誤解を乗り越えた母娘の関係を描いています。咲子は、病との戦いを乗り越えて作家となった母の厳しい育て方に苦しみながらも、自分が母に愛されていないと感じていました。特に、母が書いた『流れる星は生きている』の中で自分について触れられている部分を読んだ時、咲子は母から

【書籍】夢を形にする言葉の力ー国分秀男氏の指導哲学

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp146「4月25日:言葉は意識を変え、意識は行動を変える (国分秀男 東北福祉大学特任教授・元古川商業高等学校女子バレーボール部監督)」を取り上げたいと思います。  国分秀男氏は、京浜女子商業での勤務を経て、古川商業高等学校女子バレーボール部の監督として転職しました。そのキャリアで学んだ重要な教訓を話しています。最初に、彼は一流の監督たちから学び、特に宮本武蔵の読書を通じて、全てを投げうっ

【書籍】柏木哲夫氏の人生観ー使命に生き、懸命に働き、宿命を受け入れる

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp131「4月10日:使命、懸命、宿命(柏木哲夫 金城学院大学学長)」を取り上げたいと思います。  柏木氏は、自身の人生を導く三つの言葉「使命」「懸命」「宿命」について語っています。  使命に関しては、作家三浦綾子氏の言葉から影響を受け、自分の命を使うこと、つまり自分に課せられた使命を全うすることの重要性を説きます。三浦氏は小説を書くことを自分の使命と捉え、病に苦しみながらもそれを続けるこ

【書籍】研究の精神ー西澤潤一が示す謙虚さと独創性

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp101「3月12日:偉大な発明・発見の源泉となるもの(西澤潤一 東北大学学長)」を取り上げたいと思います。  私が東北大学に入学した1994年、まさに西澤氏が東北大学の総長でした。科学者でありながら、教育にも力をいれてらっしゃることを鮮明に覚えています。  西澤氏は、研究において最も重要なのは、謙虚かつ忍耐強く真実を追求することであると語っています。彼は、偉大な先人の発明や発見を盲信する

【書籍】師と歩む人生の旅ー森信三による人物理解のアプローチ

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp100「6月15日:人物を知る五つの標準:森信三(哲学者)」を取り上げたいと思います。  森信三氏は、人間を知るための五つの基準を提唱しています。これらは、個人の師匠、人生の目標、過去の経歴、愛読書、そして友人関係という要素から成り立っています。これらの基準を通じて、人の性質や将来の方向性を大まかに推測できると森は考えています。  しかし、森はこれらの要素が最終的には「師」という一つの根

【書籍】継続的成長の芸術ー藤沢秀行からの謙虚さと終生学習の教訓

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp334「10月21日:伸びてくる人の共通点(藤沢秀行 囲碁九段・名誉棋聖)」を取り上げたいと思います。  藤沢秀行九段の言葉からは、成長し続ける人の特徴として「謙虚さ」と「絶え間ない学び」が挙げられています。彼は、自分が何も知らないと認識することから始まり、それが謙虚さを育て、物事の本質を見抜く力につながると説いています。例えば、囲碁の対局を通じて、初心者から学び、自己の未熟さを認識し続け

【書籍】日々の繰り返しに秘められた力ー矢野博丈と大創産業の教育哲学

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp296「9月15日:教育とは、しつこく言い続けること(矢野博丈 大創産業創業者)」を取り上げたいと思います。  矢野氏は、大創産業の創業者として、生活必需品ではない商品を扱うビジネスの脆弱さと、それに伴う経営者としての恐怖感について述べています。彼は、自社の商品が突然売れなくなる可能性に常に直面しており、それをマラソンランナーの厳しいトレーニングと比較しています。矢野氏は、倒産や自殺という

【書籍】逆境の中の輝きー古賀稔彦のオリンピック挑戦と再生

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp191「6月6日:金メダル獲得の原動力(古賀稔彦 柔道家)」を取り上げたいと思います。  1988年ソウルオリンピックでオリンピック初出場するも、3回戦で敗退した。帰国後、誹謗中傷に遭い、人間不信に陥り自宅に閉じこもった古賀選手でしたが、テレビで両親が試合会場で頭を下げる姿を見て衝撃を受けます。自分が一人で戦っているわけではないと気づき、周囲のサポートと応援の大切さに目覚めました。練習相手

【書籍】限界を超える練習ー野村忠宏選手の成長と人材育成への応用

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp40「1月13日:真に強くなるための練習(野村忠宏、柔道家)」を取り上げたいと思います。  野村忠宏選手といえば、アトランタオリンピック、シドニーオリンピックでも、アテネオリンピックで柔道競技で史上初の3連覇を達成した名選手です。そんな野村さんでも、ただ淡々と頑張るだけになってしまったことがあったそう。師範の細川伸二先生の言葉が野村さんを変えます。そんなことは、企業でもよくあるのではないでし