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書籍・記事購読コメント

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#仕事

リスキリングで未来を拓く:高齢者のデジタルスキル習得の重要性をみるー野口悠紀雄氏記事より

 現代ビジネスの、野口悠紀雄氏の「65歳以降も仕事は可能なのに…「いつまでも働ける社会」を阻害している「高齢者へのペナルティー」」の記事。大変興味深く拝読させていただきました。  この記事では、米バイデン大統領が加齢による能力低下を指摘され、大統領選から撤退したことが取り上げられています。彼の辞退は、アメリカの政治における高齢者の役割とその限界についての議論を喚起しました。バイデン大統領の後任としてカマラ・ハリス副大統領が指名され、彼女の民主党内での人気が高いことから、民主

「定年前と定年後の働き方」を考えるー石山恒貴氏

 Aoba-BBTのAirSearch「定年前と定年後の働き方」を聴講しました。この番組は、昨年2023年に石山氏より発刊された、『定年前と定年後の働き方』(光文社新書)をベースにつくられています。私も同書を拝読し、以下に読後感を執筆しています。改めてその重要性を認識したところです。 1.シニアの働き方の概要 ここでは、シニア世代の働き方や生活に関する概要を紹介し、定年前後の人々が直面する課題と機会について詳細に掘り下げています。石山によってまとめられたこの内容は、シニア世

【書籍】従業員を力づけるー人材育成における経験学習の役割

 松尾睦氏の『職場が生きる 人が育つ 「経験学習」入門』(ダイヤモンド社、2011年)を取り上げたいと思います。私たちビジネスパーソンが日々の仕事経験からいかに学び成長していくかについて、理論と実践の両面から深く掘り下げた貴重な一冊です。  著者の松尾睦氏は、長年にわたり企業の人材育成の研究を重ねてきた専門家であり、本書では、数多くの企業へのインタビューや調査を通して得られた知見が凝縮されています。松尾氏は、人が経験から学ぶためには「ストレッチ」「リフレクション」「エンジョ

【書籍】人事として学ぶ安井義博氏の教訓ーブラザー工業における持続可能な成長戦略

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp110「3月21日:仕事は自らつくり出していくもの(安井義博、ブラザー工業会長)」を取り上げたいと思います。  安井義博氏は、ブラザー工業の現在について、自らの経験と価値観を基に形作ったとしています。40年前、日本の高度成長期には、生産技術部は存在していたものの、ブラザー工業には研究開発部や技術部がなく、開発管理が不十分でした。安井氏は「いちゃもん会」というグループを通じて、会社の問題点や

【書籍】『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』ー人生100年時代の働き方のヒントがある

 前野隆司さん『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』(講談社、2013年)を久しぶりに再読しました。その中で、当時はあまり気づかなかったのですが、今言われる、人生100年時代の働き方のヒントがあると思います。 「憂鬱な月曜を迎えないコツ」にヒントあり  同書の160ページから、「憂鬱な月曜を迎えないコツ」というのがあり、5つのコツが書かれています。これがまさに、細く長く働き続けることに良く作用をするのではないかと思うのです。  10年前、この書籍が出版された際に読んだ際に

【書籍】『55歳から やりたいことを全部やる!時間術』ー自分が主役になるにはどうすればよいのかを考える

 臼井由妃さんの『55歳から やりたいことを全部やる!時間術』を拝読しました。人生後半の時間をどう考えるのか、多くのヒントが得られる書籍です。 「これまで」の時間術と 「人生後半」 の時間術でまず意識すること  まず冒頭に、「これまで」の時間術と 「人生後半」 の時間術について重視すべき視点の言及があります。この書籍で述べられていることはおよそここに集約されます。55歳という年齢は、それぞれの方にとっていろいろな背景があり、プロセスも異なり、アウトプット(出口)も異なると