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書籍・記事購読コメント

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#企業

女性活躍推進に関する課題と行政支援への期待(福島県内企業のアンケートからの考察)

 先般、私も勤務する福島県の、企業における女性の採用意向や、職場での女性活躍状況、またはワーク・ライフ・バランス(WLB)の推進状況を詳細に把握し、県内における女性の雇用促進と定着に向けた課題を洗い出すことを目的として調査が行われました。調査の実施期間は、令和6年5月30日から6月14日までの約2週間でした。  特に少子高齢化が進む日本全体においても参考になるデータが含まれています。また、女性活躍推進を進める企業とっても、現状と今後どのように進めるかを検討する上で大変有用で

インターンシップを通じた優秀人材の確保 2026年卒採用の最新動向ー日経ビジネス記事より

 日経ビジネス2024/7/2の記事に『インターンシップ、43%が参加企業に入社 今や新卒採用の生命線』が掲載されていました。  2026年卒向けのインターンシップは、前年比110%増の2万1000社が参加し、過去最大規模となったとのこと。これは、新型コロナウイルス感染拡大前の2021年と比較しても123%増という驚異的な伸びを示しています。企業の採用意欲の高まりが背景にあり、特に6月や7月にインターンシップを実施する企業が前年比でそれぞれ171%、135%と大幅に増加して

【書籍】少子化時代を支える工業高校—高求人倍率の理由とその魅力

 Wedge(ウェッジ)2024年7月号に、「求人倍率は大卒の約14倍! これだけすごい工業高校(小林美希氏)」(p43)が掲載されていました。工業高校は、少子化や大学進学率の上昇といった社会の変化にも関わらず、高い求人倍率と内定率を維持しており、卒業生の多くが社会で必要とされる技術者として活躍しています。  長年、採用にも従事してきた私にとっても、大変興味深い内容である一方で、採用が難しくなっている現状において、改めて危機感を持ったところでもあります。  茨城県立水戸工業

【書籍】「境界マネジメント」ー仕事と私生活のバランスを取る

 『プレジデント2024年7/5号(元気が出る睡眠革命)』でした。睡眠といいうテーマとは直接無関係なのですが、「境界マネジメント」についての紹介がありました。仕事と私生活の境界線を管理する「境界マネジメント」は、現代社会においてますます重要性を増しています。共働き世帯の増加やリモートワークの普及により、オンオフの切り替えが難しくなり、仕事と私生活のバランスに悩む人が増えているからです。企業人事にとっても重要な課題であり、考察をしてみます。  「境界マネジメント」とは、仕事と

『求人のAmazon』へ進化する新プラットフォーム発表 にどう対応するか

 日経オンライン2024/04/15の記事に『インディード「求人のAmazon」に 求職者と企業を集結』が掲載されていました。求人のAmazonとは、求人情報サービスにおいて、米アマゾン・ドット・コムが展開するEコマースプラットフォームのような、ワンストップの求人マーケットプレイスを構築する動きを指しています。  リクルートHD傘下の米Indeedは、求人業界に新たな風を吹き込むべく、従来の求人検索エンジンから、求職者と企業が集う包括的なマーケットプレイスへと進化を遂げよう

AI時代の企業変革ー従業員リスキリングの戦略と実践ー後藤宗明氏

 Aoba-BBTの番組後藤宗明氏によるの「AI時代のリスキリング2_リスキリングのステップ(法人編)」というテーマは、AI時代における企業と従業員のリスキリング(新しいスキルの習得)の重要性と、その具体的な方法について非常に深く言及しています。  後藤氏は、リスキリングに関する以下の書籍を出版していますが、こちらも非常に参考になります。  まず、リスキリングは企業が主導して行うべきであり、就業時間内に実施することが極めて重要だと指摘されました。個人の自助努力に任せるので

新時代の労働力: 2050年代、日本の就職市場と若者のキャリア形成

 2024/03/31の日本経済新聞の記事『2050年に2割減る新入社員、「金の卵」は入社後すぐ部長』を拝読しました。自身も含め、採用の担当者は大変苦労しているものと思います。しかし、2050年に向け、その傾向は変わらず、企業としてもさらに考えていかなければならないことが分かります。  2050年代に向けての日本の新入社員数は、現在と比べて約2割減少し、38万人程度になることが予測されています。この大幅な減少は、少子化の影響や労働市場の変化によるもので、新卒一括採用の減少や