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#リスキリング

戦略的目標管理ーMBOの形骸化とも戦う

MBOとは  MBO(Management By Objectives)は、目標管理とも呼ばれ、役割責任を基に目標を設定し、目標に基づいて効果的にマネジメントを行う制度です。ただし、目標を管理する制度ではなく、目標を使ってマネジメントを行うことが重要です。 MBOは単に目標を設定し、その達成度を評価するだけのものではなく、上司と部下が目標を共有し、目標達成に向けて協力しながら業務を遂行することが求められます。  Management By Objectives = MBO

リスキリング戦略ー従業員のスキル更新と企業の持続可能性

 2024/04/17日本経済新聞の記事に「リスキリングの現状と課題(上) 企業の説明・成果の還元 必須(守島基博・学習院大学教授)」が掲載されていました。私もリスキリング(スキルの再教育)については自分自身でも継続的に取り組んでおり、また、人事の立場でも重要な課題感を持っています。大変興味深い記事でした。  記事では、技術革新や市場環境の変化により従来のスキルが陳腐化している中、企業が従業員のリスキリングをどのように進めているかを詳細に解説しています。リスキリングは、従業

効果的なリスキリング戦略ー「3つの罠」を避けるためにはどうするか

 日経ビジネス2024/4/19の記事に『「リスキリング」の課題 効果が出ない3つの罠』が掲載されていました。  この記事では、企業が従業員のスキルアップを目指して実施している「リスキリング」についての取り組みとその際に直面する課題に焦点を当てています。リスキリングとは、急速に変化する業界や技術環境に対応するために、従業員に新しいスキルや知識を身につけさせることです。日本政府や経済産業省も、個人のスキル再構築を支援する施策を進めており、この分野に多額の投資が行われています。

AI時代の企業変革ー従業員リスキリングの戦略と実践ー後藤宗明氏

 Aoba-BBTの番組後藤宗明氏によるの「AI時代のリスキリング2_リスキリングのステップ(法人編)」というテーマは、AI時代における企業と従業員のリスキリング(新しいスキルの習得)の重要性と、その具体的な方法について非常に深く言及しています。  後藤氏は、リスキリングに関する以下の書籍を出版していますが、こちらも非常に参考になります。  まず、リスキリングは企業が主導して行うべきであり、就業時間内に実施することが極めて重要だと指摘されました。個人の自助努力に任せるので

野口悠紀雄氏『83歳、いま何より勉強が楽しい』ー高齢期における自己実現と学び直し

野口悠紀雄氏の『83歳、いま何より勉強が楽しい』(サンマーク出版、2024年)を拝読しました。本書は、我が国をはじめとする先進国において急速に進行する高齢化の波と、医療技術の進歩による平均寿命の大幅な伸長によって到来した、いわゆる「人生100年時代」を迎えた現代社会において、シニア世代の人々がどのようにすれば充実した人生を送ることができるのかについて、多岐にわたる観点から提言を行っています。自分自身にとっても興味深いですし、また、人事企画の立場でも重要な示唆を与えてくれるもの

日本におけるスキルアップの現状と課題ー企業主導の教育の重要性を再度認識

 2024/04/18日本経済新聞の記事に「リスキリングの現状と課題(下) 企業経由の在職者支援 軸に(原ひろみ・明治大学教授)」が掲載されていました。リスキリングは、どちらかといえば企業の支援から個人へのシフトしているように見えますが、個人としての効果は限定的であり、企業主導の方が効果が見えているようです。その意味では、人事の立場でも重要な視点であり、大変興味深い記事でした。    この記事では、現代日本におけるリスキリング、すなわち職業技能の再教育の重要性について扱って