今日私は旅に出た
それは本当に気まぐれだった
どこに行こうか迷ったが
お目当ては御朱印だった
「一つ一つ、どんな意味なのかしらね」
ああ、これはね・・
「へぇ~そうなんだ、初めて知ったわ」
彼女は一つ一つにまるで少女のような反応を示す
「あたしバカだからね」
こう言い切る。
全く嫌みを感じさせない爽快さは、一緒に話していて心地よい。
自分があたかも賢いかのように振る舞うより、はるかに賢く見えた。
翻って自分はどうだろうか・・。
この無邪気な存在を前にして、なにやら自分が見透かされたような気がして
彼女が神々しく見えたりもした
己の無知に素直に向き合える人は、真の賢人なのだ
ふと、そんな言葉が浮かんだ。
目の前の「賢人」は、まだ無邪気にはしゃいでいた。
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