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【美はことばから】

まいど様です、前回の続編でございます。

 やっぱご婦人方から文句が出ないように辛口をたれるっていうのは、どうも骨が折れますもんで。こう、一つ一つ言葉を選んで話してるわけなんですが。続編は醸し出される美しさ。具体的にどんなものから生まれるのか、また、どうなると減っているのか考えてみましょう。美の成分、こいつをむずかしい言葉でいうと「ビトハアイダロゲン」っていう物質なんだそうで。

え?聞いたことない?

 あんまり新しいんで、学者さんもわからないみたいでございましょうな。

 まぁ、それはおいときまして、ここであたしがまず言いたいものは、「言葉」なんですよ。最近は「ビトハアイダロゲン」が出てこない言葉遣いをする若いご婦人方が増えましたなぁ。電車に乗ってる女子高生のみなさんの言葉はまるっきり宇宙人でございまして、あたしなんかその子らの言葉なんて、とんと理解できないんです。

 しかも、語彙が少なく、下品ときています。こいつはいけない、こんな言葉遣いをしていたんじゃ、せっかくの美人が台無しですな。最近の娘さんは足も細くって手足も長く、スタイルはよくなっているのに、一言しゃべるごとにアイダロゲンが消えちゃうんであって、どんどん猿のような顔になってくるんですな。こうなると、美のかけらもないからそのうちこの国には「美人」は希少種になってくるんじゃないでしょうかね。

「あら~、コギャルなんかと一緒にしないで欲しい」

といっているご婦人方は、正しい敬語が使えておりますでしょうかな。また、最近は「食べれる」「寝れる」な~んて平気で使ってるご婦人も増えました。こいつは「ら抜き」言葉というんです。かつては若者言葉であり、偉い国語何とか審議会みたいな会の先生がたが「日本語の乱れである」などと時折怒りまくっておりますが、あたしから言わせてもらうとど~でもいい。

 言葉は生き物ですから時代によって変化するものではありますゆえ、とりあえず市民権は得ておるのでしょうが、まぎれもなく乱れた日本語であるのは変わりはございません。こんな乱れた日本語を使うと、やはり美は消えていきますな。こういった「ら抜き」を頻発している会話をしている女性の顔を見ると・・・。( ̄Д ̄;)

 ああはなりたくないですなぁ

という印象を持つ確率がかなり多いのに気づきます。美の成分が消えているんです・・・。

 まぁ、言葉っていうものは、使う人の品格や知性なんかを表すものなんであって、やたらと略したり、乱れた使い方をしてると、自ずとその人のなんてんだろ、人となりってもんが出るもんじゃぁないんですかね。

 ですから、言葉がきたなければ、いくらおめかししたって「美しく」ないんです。どっかの通販でお試しセット使って、あら~綺麗になった。と言ったとしても、品がわるけりゃその辺のオバサンにしか見えませんわな。たとえ、しわくちゃであっても、気品がある人はそれなりに美しいってもんですわ。 まず、美しくなりたかったら、正しい日本語を使うことを意識することでしょうな。なんの、そんなに肩肘はらなくったってようござんすよ、手っ取り早いのは、「ら抜き」をやめることと、「正しい敬語」を使えるように心がけることですなぁ。

 敬語って言うのは、美しくなるにはかなり役に立つんですな、正しく使えるように心がけるのはそのまま「美しくなる心がけ」と言ってようございます。

なぜかというと・・。

 日本語においての「敬語」という文化は、とりもなおさず日本人の美意識がベースになっているんですな。その美意識においての人間関係のあやみたいなものがそこに込められているんであって、日本人の社会文化、人間関係の文化を実にその言葉に込めているんですね。

 尊敬語、謙譲語など、敬語には相手や場面において使い分ける技術が必要です。したがって、こういう場面ではこの敬語、こういう人にはこの敬語というようにいちいち考えなきゃならないでしょう?

 そうなるってぇと、敬語使うには、場面に応じた一人一人の気配り、心配りが必要になってくるんです。つまり、使いこなすって事は場を考え、気配りして最善の言葉を選ぶ。だから、的確に敬語が使える人っていうのは、このことができる人って事になりますわな。

 したがって、内面から「ビトハアイダロゲン」がたっぷり分泌されるわけですよ。したがって、美しい。

 敬語が正しく使える女性というのはこういう常識や心配りが自然にできる女性ということになるでしょう。だから、「美しい」のですなぁ。

 あたしゃね、言葉が乱れると顔が乱れるっていうことを言いたいですな。こりゃホントですよ。言葉に無神経って事は生活に無神経って事になる。どっちが先かはこの際どうでもよござんしょ。とにかく、形からはいるか結果がそうなるか、どっちでもいいんです。
 この二つは相関の関係にあるって事ですな。それさえわかれば入り方はどうでもいい。無理して作ることなんか無いんですよ、ホントに自然に思いやればいいっていうか、感性を大事にすればいいんですな、

秘訣は、物事に素直になることです。

コケの生えた中高年にはちょっとむずかしいですどね
とにかく、はからいが無く・・・・。そうなれればもっとも美しいんですからなぁ。

 で、そこのお嬢さん、顔しかめて 

「は?訳わかんね」

なんて言っちゃぁいけないなぁ。最近の若い女性、顔しかめるクセがありますな、こりゃよくないねぇ。

「は?」
というカンジでですね、こっちに斜に構えてものをいう若者は確かに増えてまして、まぁそれがかっこいいみたいなカンジに受け止められていてみんな真似する。
 最近は、30代くらいの女性たちもこれを真似するばかりか、ウチに棲息するオバサン世代にまで「は?」が、増殖しているのには仰天しますなぁ。

「それっておかしくね?」みたいな語尾あげもよろしくないですなぁ。ミックス方言はものすごくみっともないというか、美しくないですね。なんか、みな美しくないことをわざとしたがるみたいで、こりゃ見ていて滑稽ですらありますよ。

 昔っから、若い衆っていうのは、「不良性」にあこがれたもんです。なんか、こう、肩いからせたり、詰め襟はあえてはずしたりとかね。ただ、トラッドやアイビーなんてのが流行ったりして、これは欧米の良家のお坊ちゃんやお嬢ちゃんの定番のスタイルだったわけですよ。ところが、最近のファッションときたら、ダボダボとか、下着の派生みたいなもんが多いですねぇ。こいつはアメリカのスラムとか、娼婦の格好ですよ。こういうのがいいわけなんだ・・。まさに美意識がない。

 で、事もあろうにこういう文化に迎合しているオジサンオバサンがいるわけだ。

 あたしゃね、若い衆がこういう感じでいるってのは、確かに眉はしかめますけど、まぁ繰り返しなんだと思ってんです。あたしらもよく言われたもんです、「最近の若いもんは・・・。」ってね。ところが、最近の年寄りはなんか迎合しちゃってるというか、どうかしてますわな・・。っと、この話は「美しい年寄り」に譲るとして、女性の話でしたな。

おそまつさまでございました。次回も続けましょう。

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