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生き方・暮らし方・考え方

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#子育て

「公立小学校の方が良かった」と思う、3つのこと

ひでこやnoteは、週1回更新。 時々、有料記事を書いていきます。 <今回の内容>教師歴10年の間で 複数の公立小学校と イエナプラン教育の大日向小学校(私立の新設校)で勤務した。 教育先進国と呼ばれるオランダに3度渡り 100回を超える 教育に関する講座やワークショップを開催。 それらの経験も含めて 「新しい学校より公立小学校の方が良かった」 と思っていたことを3つにまとめてみた。 あくまでの 一個人の経験と主観でしかなく 統計や分析をすることはできない。 け

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教員免許更新制度は廃止…じゃないのね。

2009年から導入されていた 教員免許更新制度。 教員免許保持者は 10年に一度、30時間の研修を受けて 免許を更新しなければならないという制度。 休日を使って。 しかも、自費で。 それを受けないと、 免許が無効になってしまうから 受けざるを得ない。 少し前に この制度が2023年度から 廃止されるというニュースがあった。 ちょうど昨年度で10年目だった私。 ものすっごいつまらない研修を受けて 3月末ギリギリで更新したばかりだったから… 気になってた。 正しくは

”好き”は、万能じゃない。

好きなことを高めていくことで その周りにあるものも一緒に引っ張っていけるという 「風呂敷理論」と 「好きなものほど仕事にしない方が良い」 という考え方。 合わせると 好きだからこそ、できることがあり、 好きだからこそ、できないことがある。 ってなる。 そんな話。 <「好奇心」は学びの入り口>大人中心の教育から 子ども中心の教育への転換が 全国各地で行われている昨今。 大人が一方的につくった 質問や教材ではなく 子どもたちの好奇心をベースに 自ら問いをたて、探究して

あらがうときは、遠慮なく。あきらめるときは、潔く。

「諦める」って 明らかに認めて、手放すという意味。 諦めることを 良いことと捉えるか 悪いことと捉えるかは 人や状況によって違う。 私は、諦めるっていう言葉、 嫌いじゃない。 ただ、 良い諦めには あらがうことが必要だなと思う。 自分の気が済むまで あらがったと思えるなら 良い諦めができる。 そんな話。 <マイノリティ>これまでの人生、 結構長い時間を マイノリティとして過ごしていると思う。 多くの人が歩く列からは 意図してないのに、外れてしまい なんとか戻ろ

公立学校の”希望”と「絶望」

少し前に 何気なく買った本。 何気なく 2冊まとめて 読んでみた。 1冊は、公立学校の希望を感じる本 もう1冊は、絶望を感じる本 <希望の本>この本、読んだら 元気出た。 最初は、 ICT教材を導入した成功例 みたいな感じでしかないと思って 結構、斜めに読んでた。 全然違った。 コロナ禍で オンライン授業を導入した地域は 珍しくない。 でも、この本の舞台である 熊本市のように 47000人もの児童・生徒に オンライン授業を行き届かせた例は 他にない。 その動機

”学び続ける教師”という言葉が苦手だった

教育の世界でよく聞く言葉。 ”学び続ける教師” 良い教師を表現する 象徴的な言葉。 苦手だった。 <学び続ける必要性>教育大学を卒業して そのまま何十年も 知識のアップデートをしない 教員は少なくない。 別にそれは 一生懸命働いていないわけじゃない。 ただ自分が受けてきた教育を 再生産していることに なんの疑問も持たずに それが良いことだと 信じ続けている教師。 学校の中は 時間が止まっていることが多い。 社会の変化に鈍感になりやすい環境。 でも学校が社会と

民主主義を語ると、とっ散らかる。

今日は、久しぶりに 教室のえんがわのスタッフメンバーと おしゃべり。 民主主義について 話してみた。 <幼稚園児のお受験>幼い子どもを 何時間も椅子に座らせて 私立小学校への受験勉強をさせる。 その環境で育つ子供は ”何かを知らない子”を見下すようになる。 たくさんのことを知っていることを ひけらかすようになる。 幼い頃から競争することばかりをしていると ”誰かに勝つ”という欲求が強くなる。 競争心とは 後天的に身につける部分が多いのではないか。 幼い時期に1

問うべきなのは、 「これは何?」ではなく、「あなたはどう思う?」

今、自分が書いているのnote 少し前に再開した オンラインコミュニティ「教室のえんがわ」 https://kyoushitsu-engawa.com/ やっていることは違っても そこには 自分の一貫した想いがあったことに 気がついた。 それは、 ”たくさんの「私はこう思う」”を 引き出したいという想い。 <これまでの学校が問うてきたもの>戦後70年以上が経った今、 多くのものが変化し、進化をとげてきた。 ガソリン車から 電気自動車へ。 固定電話から スマートフォ

お金より時間を大事にした働き方

これからどんなふうに働いていきたいか? 暮らしていきたいか? ずっと考えてた。 その思考回路に 影響を与えてくれたは やっぱり「オランダの暮らし」だったと思う。 改めて、思い出してみた。 <働き方>オランダには 同一労働同一賃金をベースにした ”ワークシェアリング”という仕組みがある。 雇用率を上げるために取られた対策の一つ。 限りある仕事の数を 多くの人で分けることで 失業者を減らす。 日本では、 フルタイムで働く正規雇用と パートタイムで働く非常勤雇用だと

ガラスケースの”民主主義”

数ヶ月前の オリンピックが開催される というニュース。 山の中で 意図的に 情報に触れない暮らしをしてたから 多くの人よりも かなり遅く知ったけど その時から改めて考えるようになった この国の民主主義のこと。 <民主主義の本> 改めて、読み返した本がある。 民主主義について書かれた本は たくさんあるけれど 個人的にはこれが気に入っている。 この本のすごいところは 書かれたのが昭和23年。 文科省教科書として書かれた本だということ。 1945年、日本は敗戦を認め、終

「共感」は薬か?毒か?

最近、興味を持っていた 【共感】 共感って、良いのかな? 共感って、良くないのかな? って、ふと考えた。 <共感は、大事な薬>仕事を休職する時 「うつ状態」と 診断された。 通った病院は2つ。 最初に行った病院が 診断を下し それを治療するために通ったのは また別の病院 なぜなら 最初の病院の先生が ”共感”してくれなかったから。 嫌になって 病院を変えた。 医者も、色々。 良いお医者さんは ちゃんと患者さんの顔を見て話す。 良くないお医者さんは 机のパソ

やりたいことが、やりたい時に、やれるのはいつか?

わざわざ 黄熱病のワクチンを打ってまで ガーナに行く… と決めたとき 高校生の息子をおいて オランダに3ヶ月行く… と決めたとき いつも背中を押してくれる 言葉があった。 やりたいことを やりたい時に やれる時。 人生 そういう時は そんなに多くないよ 歳を重ねて 過ぎた時間が増えるほど よりそう思う。 <3つのタイミング>やりたいことを やりたい時にやるには モチベーション 環境 時代 この3つのタイミングが 重なる必要があると思う。 書いた順に説明する

昔、”頑張る”と失うものがあった。

少し前に、 noteの記事を毎日書くことをやめた。 やってみて どうなるのか わかった。 <noteの記事を毎日書かないと…> ① 全く書かなくなる。 ② 思考が止まる。 ③ 記事のハードルが上がる。 ④ アウトプットがない。 noteをやめたからといって ものすごく時間が増えたわけでもないから 結果、たいして いいことはなかった。 だから、やっぱり書こうと思う。 ただでさえ静かな山の中で たいして人と会わずに 小鳥と猫と会話する日々。 このままでは ますますボ

「夢・努力・人生」に、過剰な期待をもってはいないか?

「夢」 「努力」 「人生一度きり」 それらを大いに 批判してみた。 5000文字を超えているので それなりに読み応えはあるはず。 「お金」や「死に方」についても触れてみた。 特に「死に方」については 極端な思想を書いたので 不特定多数が見るには相応しくない気がして 初めて有料記事にしてみた。 ワンコイン。 興味のある人にだけ 読んでもらえれば幸い。 私のnoteは 誰かの何かを解決する具体策を 提案することなんてできないけれど それぞれの人の中にある 考えや答

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