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利下げ?利上げ?保持?

まずは、4月11日(昨日)の日本株からレビューしていきましょう。
昨日の日経平均株価は、続落で前日比139円安の39,442円63銭。
日経平均への指数寄与度の高い半導体関連株やハイテク株などの銘柄群が軟調だった一方、
為替の円安進行を受けて自動車などの輸出関連株はしっかりで、
続落の日経平均とは逆に、東証株価指数(TOPIX)やJPX日経400などはプラスで終えました。

その前日の10日の米国株は、ダウが422ドル安▲1.1%をはじめ、S&P500▲0.9%、NASDAQ▲0.8% など3指数ともそろって下落しました。
(先ほど取引を終えたばかりの今朝11日は、ダウは続落、S&P500とNASDAQは揃って反発でした)

CPIの結果が強く、利下げ期待が大きく後退しました。
この流れで10年債入札も低調となり、10年金利は一時4.55%を超過しました。
この結果が日経平均に影響していることは、容易に想像できます。

ドル円も153円を軽く突破し、155円の壁ももうすぐそこまで見えています。
金利も為替も市場の警戒領域を大きく突破してしまいました。

FRBパウエル議長がハト派傾向にあるので、これ以上の利上げはないとも見えます。
が、高金利状態が長引くと、何かが起こること(例えば昨年の地銀危機)は心配ですね。

2024年第1四半期の決算発表が始まっています。
まだ全然少ないですが、米国の旅行業は良い傾向のようです。

これからはメガバンクが相次いで決算発表し始めます。
前述した利下げが遠のいたということは、銀行の今後のガイダンスが上方修正される可能性もあることを示唆しています。

つまり金利面でのネガティブは、業績面でポジティブとなる可能性も示唆されている、ということが言えます。

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