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新NISA開幕前夜、準備OK?


日本の家計の金融資産増


今年もあと数日を残すのみとなりました。
今日が仕事納めという企業も多いと思いますが、皆さんのお仕事はいかがでしょうか。
ボクは、いつもの通りといった感じです。

さて、新NISA開幕前夜、といってもいいこの年の瀬ですが、じわじわと日本の家計の金融資産が増えてきていると言います。
日本の家計の金融資産は、9月末時点で427兆円と過去最高。
過去10年で160兆円以上増えているのですが、注目すべきは昨年からだけでも100兆円以上増えていること。
つまり、昨年から一気に増えてきたということが分かります。

特に、株式への投資押し上げが大きく、増加分の8割を占めています。
日米株式相場の上昇が大きく起因しているのですが、日経平均株価は今年だけで27%上昇、米国のS&P500でも24%上昇しています。
これらに円安効果が加速させています。

「貯蓄から投資へ」は上手くいっている?


元々日本人は、現預金の保有率が高く、金融資産の半分以上を占めます。
それに対して、米国は20%にも満たないのが事実です。
現金大好き日本人、が故に今までは金融資産がなかなか増やせなかったのですが、その潮目が今年変わりました。

特に30代の若者世代は、現金を持っていても増えない、ということが分かっているのか、株式への投資アレルギーが少ないと言われています。

数字で追っていくと一目瞭然で、今年の7〜9月では、4〜6月に比べて預金への流入額が4400億円減り、投信への流入が2500億円増えたという調査結果もあります。

4月のウォーレン・バフェット効果で株式への関心も高まり、日本株が見直されたということも確かにあります。
が、それ以上に経済の状況も大きく影響していると見られております。
今までのデフレ下では現預金の実質的な価値が上がるので、現預金は合理的な手段の選択でした。

が、今インフレ率は2%以上で推移しています。
こうなるとお金の価値が下がります。
お金が投資に向かうということも自然の摂理です。

あとは賃上げ


さらにこの貯蓄から投資へと加速するには、物価上昇率を所得増加率が上回り、実質賃金が上がっていくことが必須です。
確かに大企業では5%以上の賃上げを想定しています。

しかし日本の企業の大部分を占める中小企業の賃上げが、これに追随していく状況が起こらない限り本当の意味での「貯蓄から投資へ」の実現は限定的になります。

新NISAという「器」は用意されました。
料理を作り、美味しく盛り付けるのは我々国民です。

参考
日本経済新聞 12/26「個人資産増 投資けん引」
#株式投資 #投資信託#投資

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