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やりたいことと、やれること。

noteを始めてずっと考え続けてはいるけれど、時間があっという間に過ぎてしまってやりたいことがほとんど進んでいない。1週間がこんなにはやいと感じたことは今までなかった。

そして正直にいうと、ここしばらく様々な要因で体調を崩してしまい(コロナではないし、すぐに命に関わるようなものではないのでご心配なく)、思うように心身がついてきてくれない。やりたいことはたくさんあるけれど、今の自分に出来ることは限られている。川は深く、山は高い。不安と焦りが繰り返し波のように押し寄せてくる。

それでも試しに1曲の未発表バージョンを出しただけで、サポートをしてくれた方やフォローしてくれた方がいるのは本当にありがたく、励みになっている。

自分がやりたいことはなんなのか、あらためて考えてみた。

自分の力だけではどうにもならないことにあらゆる出口を塞がれ、希望を見失いそうになった時、助けてくれたのは音楽や本、そしてやはり人だった。今また、同じことを信じている。

その時の自分と同じような誰かが、今もきっといるはずだと思う。自分の作るものがそんな誰かの気持ちを少しでも前向きに変えることが出来たら、これまで自分が生きて来た意味があると思えるかも知れない。

音楽活動が思うように出来ない中、現在連載を続けている育児ノートも同じ気持ちで書いている。子育ては非常に手のかかるクリエイティブな作業であり、その奥深さ、そして楽しさを共有したいというコンセプトで始めた。始めるにあたって、このノートの中で自分はひとりの養育者としてのごく個人的な視点で書くことを、このサイト「ホテル暴風雨」のオーナーである絵本作家、風木一人さんに相談した。延期になってしまったが、この連載はそもそも風木さんの絵本「とんでいく」と僕の音楽のコラボレーション企画の一環だった。そのコンセプトに風木さんは力強く賛同してくれた。


世の中にはいろいろな子育てのスタイルがある。今でも多くの家庭ではお父さんが仕事、お母さんは専業主婦という形もある一方、共働きはもはやスタンダードになり、シングルで育児をする家庭や、男性が家事育児を担う家庭、おじいちゃんやおばあちゃんが育児を担う家庭、他にも自分には想像も出来ない事情を抱えながら育児をしている方々もいるはずだ。そういう様々な育児のスタイルがある中、共感してもらえる間口を少しでも広げたいという気持ちで書いている。先日親しい友人からもらった言葉がある。

「子供がいる人、子供がいない人、好きな人、嫌いな人もいるけれど、子供じゃなかった人はひとりもいない」

そんなかつて子供だった人たちにも、是非読んでもらえたらうれしい。

やれることを、無理せず、ゆっくり、丁寧に。そう自分に言い聞かせている。







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