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映画「ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒」(Missing Link, 2019, 米, 監督 Chris Butler)


いやはやおもしろかった。アメリカのアニメも侮れない。

19世紀、英国の探検家ライオネルは、なんとしても誉れ高い探検家クラブへ入りたかった。しかしクラブの会長はまったくとりつく島がない。そこでライオネルは、なんとしても「ビックフット」を見つけて捕まえ、クラブへの入会を認めてもらわねばならない。

探検先はアメリカ北部のワシントン州。そこでライオネルは「ビックフット」を見つけたのだ。なんと、なぜか「ビックフット」はユーモアあふれた流ちょうな英語を話す。ライオネルは、人間と類人猿をつなぐ存在として彼を「リンク」と名付けた。リンクはさみしそうに語る。「僕はひとりぼっち。僕の親類や友達はいないのかな。」心動かされたライオネルは思い出す。「そうだ、ヒマラヤにも「ビックフット」がいる!」

昔付き合っていたアデリーナからヒマラヤの地図を奪い取ろうとし、しかしアデリーナも旅を共にすることにした。ところが、探検家クラブの会長は、殺し屋を雇い、ライオネルらを消そうとする。ライオネルたちは殺し屋たちをうまく巻こうとしつつ、大西洋を渡る船の上で大活劇。これはすごい。

殺し屋たちの攻撃を何度もかわしつつ、列車と象でヒマラヤへと向かう。そこで老女に道を教えてもらい、ヒマラヤのシャングリラへ。そこで待っていたのは、たしかにリンク、あらためスーザンと同じ「ビックフット」。しかし、ヒマラヤの「ビックフット」は文明化しており、スーザンを仲間だと見なさなかった。そこへ殺し屋がやってくる。氷の山の大活劇が始まった。ライオネルたちは生き残ることができるのだろうか。

物語の筋が優れているだけでなく、キャラクターの動きがあまりにもスムーズで驚いた。どうやって撮影したのだろう。生身の人を動かして、そこにCGをかぶせたのだろうか。

超お勧めの、アメリカ産アニメ。

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