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ラジオ体操と赤い三角定規

今から半世紀以上も前、小1の時に”はじめてのラジオ体操”に行きました。終業式の日に、担任の先生からラジオ体操カード(?)をもらって、次の日からラジオ体操が始まりました。

その時は『ラジオ体操』が一体何をするのかわからないまま、早朝無理やり起こされてラジオ体操に行きました。眠気眼を擦りながら会場に向かうと、地域の子供会の世話役の大人や、一年生から見れば十分”大人な”上級生たちがいました。

6時ちょうどになると、ラジオ体操が始まりました。周りのお兄さんお姉さん達を見ながら、何とか体操は終わりました。体操が終わった後に家に帰って良いのかどうか迷っていると、小学生たちが大人の所に集まって行きました。みんなの真似をして良く分からないまま行列に並んでいると、どうやら体操カードにハンコを押してもらっていることがわかりました。この時初めて、カードにハンコを押してもらいました。

結局その年の夏休みは、ほぼ100%の出席率で初めてのラジオ体操を終えました。ラジオ体操の最終日には、子供会から、袋詰めされた”お菓子と文房具”が配られました。その中に入っていたのが、今でもよく覚えているガッシリした”赤い三角定規”でした。”赤い”と表現しましたが、実際の色は濃い暗赤色でした。

この三角定規は優れモノで、直角二等辺三角形の三角定規の中央部に、丸い穴が開いていました。この穴は、鉛筆が通る大きさで、しかもカミソリ刃がついていました。この三角定規は、定規と鉛筆削りのハイブリッド商品だったのです。この定規できれいに鉛筆を削るのにはテクニックが必要でしたが、ちょっと削るのには重宝しました。

結構気に入っていたので、小学校に通っている間は、筆箱の中に入れていました。いまでもそんな三角定規があるのか気になったので、検索してみましたが、同じような三角定規はありませんでした。

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