見出し画像

死の谷を彷徨中

研究シーズ(事業化の種)を事業化してヒットさせるまでには、魔の川死の谷ダーウィンの海という3つの障壁を乗り越えなければなりません。魔の川は、基礎的な研究段階と具体的な製品開発の段階を隔てる障壁です。死の谷は、製品化から事業として発展させる事業化へと進む段階に立ちはだかる障壁です。最後のダーウィンの海は、事業化から事業成功までの間にある障壁のことを言います。

現在進行中のMT法プロジェクトは、魔の川は超えました。今年の三月までの2年半の研究期間で、三種類の試作機を作ることができました。年々、試作機には改良が加えられ、既存の従来機に負けないような性能に近づきつつあります。しかしここに来て、死の谷に迷い込んでしまいました。

”死の谷”といっても本当の谷ではありません。死の谷は、製品化の最終段階で直面する困難を表す比喩的な表現です。MTプロジェクトで試作した最終版試作機には、性能向上のために新しい磁気センサが使われています。しかし、我々の試作機本体が高性能センサの能力を充分に引き出し切れていません。

さて、ここからが正念場です。まだまだ先は長いのですが、ここで足踏みをしていられません。現在、ハードウェアとソフトウェアの両面から、様々な対策を練っています。今はとても大変で苦しい時期ですが、この先の未知なるダーウィンの海を見るまでは諦められません。

一丁、やったるで~!。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?