見出し画像

終焉を迎える蛍光灯

蛍光灯/蛍光ランプ/蛍光管は、放電によって飛び出した電子が、ガラス管内に封入された水銀の原子に衝突することで発生した紫外線を、ガラス管内面に塗布した蛍光体に当てて可視光線に変換する光源です。この文章では少し分かりづらいですが、要するに”電子⇒紫外線⇒可視光”と言う順番で、入力した電気エネルギーを可視光に変換するデバイスです。

その発光原理は分からなくても、いまでも多くの蛍光灯が建物の室内で使われています。最近はLEDへの置き換えも進んでいますが・・・。私が小さかった頃は、まだまだ裸電球が使われていました。現在のパナソニックの元を作った松下幸之助さんは、この電球用ソケットの製造販売から事業を拡大していきました。

そのパナソニックが、2027年末までに蛍光灯の生産を終了するそうです。もともとパナソニックは省エネ性能の高いLED照明の増産を進め、蛍光灯の段階的な生産縮小を進めていましたが、健康被害や環境汚染の原因となる蛍光灯に含まれる水銀の使用をやめるため、2027年末までに蛍光灯の生産をすべて終了する方針を決めたようです。

水俣条約によって、すでに一般照明用の高圧水銀ランプは、2021年から製造・輸出・輸入が禁止されています。ただし、現在ご使用中のランプはそのまま利用することができます。この時には、水銀封入量が規制値(5~10mg)以下の蛍光ランプは引き続き製造・販売が可能だったのですが、2023年に開催された国際会議で、2027年末までに蛍光灯の製造や輸出入を禁止することが決まりました。

我家の照明もほぼLEDに置き換わっていますが、キッチンの照明器具が蛍光灯専用になっているので、蛍光灯を使い続けています。しかし、蛍光灯が手に入らなくなる前に、大本の照明器具を取り換える必要があります。

通信装置がポケベル⇒ケータイ⇒スマホと変わったように、照明器具も白熱灯⇒蛍光灯⇒LED灯と変わっていきます。結構人生を重ねてきたなぁとシミジミ感じます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?