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野球狂の詩 水原勇気

 今日のニュースで漫画家・水島新司さんが逝去されたことを知りました。水島さんの代表作と言えば、『ドカベン』や『あぶさん』があります。褒められたことではありませんが、学校帰りに本屋さんでよく「少年チャンピオン」の『ドカベン』を立ち読みしていました。

 王道の野球漫画『ドカベン』は大好きなマンガでしたが、私はチョッとマイナーな『野球狂のうた』も好きでした。野球狂の詩には、架空の野球馬鹿が多く出てきます。岩田鉄五郎もその一人で、50代の現役ピッチャーです。この漫画を読んでいた時は高校生で、「50代のピッチャーなんて無理だよね」と思っていました。しかし、中日ドラゴンズの山本昌投手(当時)は、50代で登板した時には”リアル・岩田鉄五郎”だと思いました。私も気づけば、岩田鉄五郎の年齢を超えていました。

 しかし、『野球狂の詩』の紅一点は何といっても水原勇気みずはらゆうきです。水原勇気は、NPB初の女子のプロ野球選手です。『野球狂の詩』は水原だけが主人公ではなく、オムニバス形式のように多くの野球馬鹿の主人公が出てきます。水原勇気もその野球馬鹿の一人です。『野球狂の詩』(水原勇気編)は、アニメや実写映画にもなったので、ある年齢層以上の人は覚えているかもしれません。

 ちなみに、実写版の主人公・水原勇気は当時のアイドル歌手・木之内みどりさんで、現在は俳優・竹中直人さんの奥様です。水島新司さんは本当に野球が好きだったようで、生涯を通して野球漫画を描き続けました。最近は、水島マンガを全然読んでいませんでしたが、ちょっと読みたくなりました。水島新司先生のご冥福をお祈りします。

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