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ミリしら物理探査#29 受動と能動

  物理探査には数多くの手法がありますが、2つに大別すれば受動的な方法能動的な方法に分けられます。受動的(passive)な方法は、自然(天然)の物理現象を利用する方法で、能動的(active)な方法は、人工的な送信源を利用する方法です。

 例えば、電気探査ではSP法(自然電位法)は受動的な方法になりますし、比抵抗法はトランスミッタを使って地面に電流を流すので能動的な方法になります。

 また電磁探査では、MT法(地磁気地電流法)は、自然の電磁場応答を利用するので受動的な方法ですが、TEM法(時間領域電磁法)は送信ループを使って人工的な磁場を発生させるので能動的な探査法になります。

 弾性波探査には、長い間、人工震源を利用した屈折法反射法のような能動的な方法しかありませんでしたが、最近では”常時微動”といわれる自然の振動を使った微動探査という受動的な方法が利用されるようになってきました。微動探査は、ダイナマイトや機械震源(バイブロサイスなど)が必要ないので、”常時微動”があるとこなら、どこでも利用が可能です。

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