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英語の空耳 レリゴーとレリビー

『レット・イット・ゴー』( Let It Go)は、2013年のディズニーアニメ映画『アナと雪の女王』に使用された楽曲です。この題名は、オリジナルの英語の題名を無理やりカタカナ英語にしたため、”レット・イット・ゴー”のように奇妙な題名になっています。この曲を聞いた人ならわかりますが、”レット・イット・ゴー”のような発音は全くされていません。音に忠実に日本語の音にすれば”レリゴー”が近いかもしれません。

ふとした瞬間に、英語の一部分が日本語のように聞こえることがあります。空耳そらみみというのは、”本当は違うのに、そのように聞こえてしまう音”のことを意味します。この歌のサビの部分である「Let it go, Let it go!」の空耳で、「エリ子、右行こう!」というのがありました。中々よくできた空耳で、確かにそのようにも聞こえます。

Let it goと似たタイトルの、ビートルズの有名な曲に『Let it be』があります。邦題は『レット・イット・ビー』ですが、もちろんそんな発音ではありません。無理やりカタカナ表記にすれば、レリビー/レルビーに近いでしょう。

私はこの曲を初めて聞いたのは、中学生の時でした。今から半世紀前、日本でもジーンズ(当時はジーパン)が若者の間で普及し始めました。記憶が曖昧ですが、ジーンズのテレビCM中でLet it beが流れていました。その当時、音楽に詳しくない私はビートルズの名前だけは知っていましたが、Let it beがビートル部の曲だとは知りませんでした。CM中ではサビの部分の「Let it be」が連呼されましたが、私には”エルピー”と聞こえていました。

意味が分からない音の羅列は、脳内で似たような音の日本語に変換されます。この時はたぶん、「Let it be」がLPレコードの「LP(エルピー)」に変換されたようです。その当時はエルピーと聞こえていましたが、今はレルビーと聞こえています。

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