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不発弾、埋めてます!!

 九州大学の伊都キャンパス内の野外実験フィールドには、不発弾を埋めています。でも安心して下さい。本物ではありません。本物そっくりに作った、模擬不発弾です。

 図中の青く塗られたモノが、50キロ爆弾の模擬不発弾です。もちろん火薬や信管は入っていませんが、爆弾の材質、重さ、形状はそっくりに作っています。50キロ爆弾の他にも、2.5インチ砲弾を埋めています。これらは、磁気探査による不発弾探査の効率化の実験をするために埋設しました。現状では雑草が繁っていますので、まずは草刈りが必要ですが、雑草が無ければいつでも実験が可能です。ちなみに、模擬不発弾の横で小さな黒板を持って立っているのが私です。

 この場所では、磁気探査の他に、地中レーダ探査電磁探査を実施しました。これまでの実験結果では、0.5m程度の浅部の不発弾なら、磁気探査や地中レーダ探査で問題なく探査できますが、やや深い1m深度になると、探査精度がかなり落ちます。ただし、電磁探査(TEM法)を使えば1mの深さにある不発弾も検出できることがわかってきました。

 

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