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物探の略語について

 物理探査学では多くの略語が使われます。例えば、タイトルにある物探(ぶったん)査の略語です。また地震探査は震探(しんたん)ですし、査は電探(でんたん)と略されます。ちなみに、昔は対空レーダのことを知機の略で電探と呼んでいました。

 略語は日本語に限ったことではありません。物理探査の手法やキーワードの英語名は2-3文字の英字に省略されて使われています。2文字の例では、自然電位法(Self Potential method)はSP法、強制分極法(Induced Polarization method)はIP法、地磁気地電流法(Magnetotelluric method)はMT法などのように略されています。

 地中レーダは、Ground Penetrating RadarなのでGPRと略されますが、そもそもRADAR自体がRAdio Detection And Ranging(電波を使った測距)の略語です。このような略語は、同じ世界の仲間にしか通じませんが、専門用語を多用してマウントを取ろうとする人もいます。また、このような略語を駆使することで、物理探査の専門家のようなフリをすることが出来ます。

  しかし、重要なのはこれらの言葉ではなく、その言葉が含む理論や原理です。物理探査を身に付けたいのなら、私の本を読んでしっかり学びましょう。

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