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英語は”チャンク”が大事

チャンク(chunk)とは、かたまりという意味です。タイトル画は、ス〇バなどでよく見るチョコチャンククッキーで、少し大きめのチョコレートが塊で入っているため、そう呼ばれています。このチョコの塊が、このクッキーの美味しさの秘密ですが、英語でも塊が重要です。

”ありがとう”を意味する"Thank you." は、thank と you の2つの英単語から構成されますが、別々に覚えずに、一塊として記憶していると思います。ごく大雑把に言えば、この一塊の英単語の組がチャンクです。

比較的簡単な英語の文章、"I go to school."を文法的に、I は”私”を意味する人称代名詞、go は”行く”という動詞、to は目的地を表わす前置詞、schoolは学校を意味する名詞、と一々分解して解釈している人はいないはずです。この場合は、”I go to”までを一塊のチャンクとして覚えれば、目的地であるschool を、station、 airport、 collegeなどで置き換えるだけで、様々な文章が作れます。

受験英語では多くのイディオム(慣用句)を覚えさせられますが、イディオムとチャンクは少し違います。イディオムは”動詞と前置詞”だけのパーツから構成されていますが、チ ャンクでは人称代名詞までが一塊です。例えば、”I love ~”は、”私は~がとても好き”というチャンクですが、~には名詞なら何でもOKなので、you、icecream、dancing、swimming などが使えます。

ここまで書いてきたことは私のオリジナルではなく、多くの人が同じことを紹介しています。またここまで、英語はチャンクが大事と書いてきましたが、何も英語だけが特殊なわけではありません。どの言語であれ、チャンクは重要なのです。日本語も例外ではありません。

例えば、”いまだかつてない”は、”いまだ”+”かつて”+”ない”と3つに分解しては意味がよく分からなくなります。これは分解せずに日本語チャンクとして、一塊で覚えるべきです。日本語話者以外にはかなりわかり難いのが、「・・・したくなければ・・・しなくても良いよ」という表現です。具体的には、”食べたくなければ食べなくて良いよ”や”行きたくなければ行かなくて良いよ”という慣用的な長い表現です。日本人の我々は、この表現を意識せずに使えますが、イチイチ品詞に分解して意味を考えてはいないのです。

意識高い系の人達は、ス〇バでPCを使って仕事や勉強をしています。そんな人たちは英語なんてお茶の子さいさいでしょうが、ショーケース内のチャンククッキーを見た時には、この記事を少しだけ思い出して欲しいと思います。

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