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荒城からの紅葉

MT調査用のフィールド探しのため、久住方面に出張しました。幸い、九州大学農学部附属農場高原農業実験実習場の快諾を頂いて、調査が実施できることになりました。この農場では、普段は100頭を超える牛が広大な牧草地で放牧されているのですが、冬の期間は牛舎で飼育されます。そのため、牛たちがいなくなった牧草地を使わせて頂くことができました。高原農業実験実習場の皆さん並びに牛さんに感謝いたします。

ところで、出張のための宿を探そうとしましたが、近くの温泉宿はことごとく満室でした。そのため、調査フィールド探しの場所からは少し離れていますが、竹田市内のビジネスホテルに宿泊することになりました。初日の高原農業実験実習場の皆さんとのミーティングが和やかに終わったので、少し早めにホテルに向かうことにしました。

竹田市は、『荒城の月』で有名な滝廉太郎の出身地です。滝廉太郎は、竹田の中心にある岡城址を思い浮かべて、この曲を作曲したと言われています。ホテルのチェックインを済ませ、近くにある岡城址に行ってみました。予備知識が無く、まったく期待していなかったのですが、岡城址からの素晴らしい景色に感動しました。岡城址は、竹田の中心にそびえる切り立った”丘の上”に作られた城です。現在は天守などの構造物は現存していませんが、紅葉シーズンでもあり、城跡から眺める下界の姿が印象的でした。タイトル写真は、岡城址か見た紅葉です。

翌朝は、竹田からそう遠くない場所にある大分県豊後大野市の『原尻はらじりの滝』を見に行きました。原尻の滝は大分県百景のひとつにあげられている名瀑です。 滝の幅は120m、高さは20mを誇り、9万年前に起きた阿蘇山の大噴火の大火砕流によって、この滝が生まれました。自然の造形は圧巻です。

原尻の滝の一部(筆者が撮影)

「観光ばっかりしてるじゃないか」とお叱りを受けそうですが、仕事はきちんとしています。滝見学の後には、由布院周辺まで戻って、MT調査の候補地を探しました。言い訳に聞こえるかもしれませんが、仕事はしています。

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