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弘前植物園の白孔雀

昨日の記事の追加情報です。弘前城の敷地は広大で、その敷地の中には広い植物園があります。ここは有料ですが、様々な花や樹木を見ることができます。その中にはバラ園もあって、数十種類のバラが栽培されていました。バラ園では、ピンクの綺麗なバラが大輪の花を咲かせていました。ふと足元のプレートを見ると、バラの名前が『クイーンエリザベス』と書いてありました。「エリザベス女王か・・・」と先日の荘厳な葬儀を思い出しました。

このバラ園の近くには、植物園に似つかわしくない檻のようなものがありました。近くに行ってみると、つがいの白い鳥が飼われていました。檻には『白孔雀』と書かれた説明文が貼ってありました。それから、白孔雀は貴重な鳥のようで、弘前市長宛の飼育許可証も貼ってありました。

白孔雀しろくじゃくは、インド原産のキジ目キジ科クジャク属の鳥で、豪華絢爛な印度孔雀いんどくじゃくの白色変種です。普通の孔雀は雄がゴージャスでメスが地味ですが、白孔雀はタイトル画の通り、雄も雌も純白の体毛で覆われていて、高貴な感じを醸し出しています。

白孔雀は、アルビノ(メラニンが欠乏する遺伝子疾患がある個体)と言われていますが、実はこれは間違いです。実際には、色素の減少により体毛・羽毛・皮膚等が白化した白変種です。白変種で有名な動物でいうと、ホワイトタイガーやホワイトライオンなどがいます。アルビノか白変種かは、目をみれば分かるそうです。メラニンの遺伝情報の欠損によって白くなるアルビノの瞳孔は赤く透けていますが、白変種はメラニンを作る能力は正常なので、瞳孔は黒いままです。同じことが、檻の説明文にも書いていました。

たしかに白孔雀の目は黒でした。それから、偶然にも白孔雀の鳴き声を聞くことができました。白孔雀はウミネコのような甲高い鳴き声だそうですが、私が聞いた鳴き声は「グエーッ」というような低い鳴き声でした。孔雀にも変声期があるのでしょうか?。

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