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電気探査の必須アイテム#3 ニッパー

電線、ビニテと来れば、次の必須アイテムはニッパーです。ビニテ(ビニールテープ)は手で引きちぎれますが、ビニール電線の被覆は、手では剝けません。ニッパーは、”電線の皮むき”のために重要なアイテムです。

電気探査では、長い距離の電線を張って測定しますから、電線と電線の接続が必要です。この時は、接続する電線の被覆をニッパーで取り除き、中の銅線を剥き出しにします。その後、銅線同士をって(ネジネジして)接続し、接続部分をビニテで補強&被覆します。電線同士の接続にも、細かいノウハウがあるのですが、ここでは省略します。

ニッパーによる電線の皮むきにはコツが必要です。まずは、ニッパーの刃先で電線を甘噛みし、その甘噛み部分に刃先を充ててビニルの被覆を引っ張ります。これが結構難しくて、初心者にはうまく出来ません。電気探査のエキスパートは、ニッパーのエキスパートでもあります。私は手先が器用なので、初心者の頃から上手に皮むきが出来ました。ちょっとした自慢です。

しかし、不器用な人でも皮むきが上手にできる工具があります。それが、ワイヤーストリッパーです。名前の通り、ワイヤー(電線)をストリップ(剥く)するためだけの特殊な工具です。この工具の使い方は簡単で、溝の部分に電線を通して、取っ手を閉じるだけです。この簡単なアクションで、電線の被覆が簡単に剥けます。

ワイヤーストリッパーはとても便利ですが、昔ながらの電気探査職人としてはニッパーの方が好きです。電気探査職人の作業着のポケットには、必ずビニテとニッパーがセットで入っています。

電線剥きに特化したワイヤーストリッパー

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