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ウナギのイントネーションについて

明日(7/30)が”土用の丑の日”ということもあって、スーパーでは大量の蒲焼が置いてあったと、買い物に行った妻から聞きました。我家は、イタダキ物の”天然鰻の蒲焼”を、鰻丼にしてお昼に頂きました。真空パックに詰められたものを、レンジでチンしてご飯に乗っけただけでしたが、ふっくらした食感でたいへん美味でした。

ところで、”うなぎ”の発音というかイントネーションの位置は、全国的には”うなぎ”という具合に、後半にイントネーションの位置が来ます。大昔は”むなぎ”と発音していたようですが、平安時代頃から現在の”うなぎ”と同じ発音になったようです。ただし、地方によってはイントネーションの位置が違う所もあります。

わたしの故郷である大分では、”うなぎ”は”うなぎ”と発音していました。それに気が付いたのは、大学生になった時でした。友達との何気ない会話の中で、私が「うなぎが・・・」というと、同級生の一人が「いやいや、うなぎでしょ。アクセントが違うよ」と指摘されました。私はそれまで、”うなぎ”が標準だと思っていたので驚きました。

私は少しだけ抵抗して「うなぎが正しいんじゃない?」と言うと、その同級生は「じゃあ、お前は”うなどん(鰻丼)”って言うのかよ?」と聞き返されました。頭の中で発音を反芻すると、”うなどん”の時は”うなどん”ではなく”うなどん”と発音していることに気が付きました。ちょっとややこしいのですが”うなぎ”のときは”うなぎ”と発音するのに、”うなどん”のときは”うなどん”と発音していました。

私は”うなぎ”と”うなどん”を使い分けていたのです。無意識で使い分けていたので、アクセントの位置の違いに気付きませんでした。この時以来、”うなぎ”は標準的なアクセントである”うなぎ”と発音しています。しかし、ちょっと油断すると”うなぎ”が顔を出すことがあります。18歳までに刷り込まれた発音は、そう簡単には変えることが出来ません。いまだに意識しないと”うなぎ”と言いそうになります。

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