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科学リテラシーの重要性 疑似科学に騙されるな

科学的リテラシーとは、「自然界及び人間の活動によって起こる自然界の変化について理解し、意思決定するために、科学的知識を使用し、課題を明確にし、証拠に基づく結論を導き出す能力」のことです。これは科学リテラシーの定義なので少し難解な表現になっていますが、「基礎的な科学知識があって、それを正しく活用できる能力」と言い換えることもできます。

2024年の今年は、元旦から能登半島地震、3月上旬の現在は千葉で地震が続いています。大昔の人は、”大ナマズが地震の原因だ”と考えていたようですが、現代人はそうは考えません。それは、我々現代人が地震の原因が地下の岩盤の運動と関係があることを知っているからです。これは、立派な科学リテラシーです。

科学なんて自分とは関係ないと思われるかもしれませんが、科学リテラシーが無いと、他者に騙されて大きな困難に遭遇する可能性があります。科学リテラシーは、実生活においても重要なのです。

占いを信じる人たちが少なからずいます。占いをエンタメの範囲で楽しむなら問題ないのですが、人生の重要な決断に利用するのは考え物です。他者の考えに乗っかって判断すれば、失敗しても自分には非が無いので安心、と考えるのは狡い考え方です。未来を予測できた占い師は、過去に1人もいません。占いの結果が、当たったように見えることはあります。しかし、それは適当な予想のいくつかが、偶然当たっただけなのです。

また、パワースポットには”不思議なパワー”は微塵もありません。そんな不思議なパワーがあれば、世界のエネルギー問題は一気に解決します。パワーストーンも同様です。しかし、パワースポットで精神の安らぎが感じられるなら結構なことですし、単純に石の形や色を愛でるのならパワーストーンにもそれなりの意味はあります。ただし、両者ともに”パワーはありません!”。

人の健康願望を逆手に取った”○○水ビジネス”も感心しません。その水を美味しいと感じるだけなら問題ありませんが、その水には”健康を増進する成分/機能”はありません。もし仮にあったとしたら、そのようなものは医薬品に相当しますから、法律上自由に販売は出来ません。

とにかく誘惑の多い現代社会では、科学リテラシーが必要なことは間違いありません。へんな商売に騙されないためにも。

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