数学の小ネタ#23 数学の未解決問題
数学には、多くの未可決問題があります。有名なのは、懸賞金が付いたミレニアム問題と言われる問題です。ミレニアム懸賞問題とは、アメリカのクレイ数学研究所によって、2000年に発表された100万ドルの懸賞金がかけられている7つの数学の未解決問題のことです。これらの問題は有名ですが、かなりの数学的知識が無いと”問題の意味自体が分かりません”。私も、もちろんわかりません。辛うじて理解できるのは、「ナビエ–ストークス方程式の解の存在と滑らかさ」だけです。
2024年現在、ポアンカレ予想だけはペレルマンさんによって解決済みですが、残りの6つは未解決のままです。ペレルマンさんは、世俗から離れた隠遁生活をしているようで、この懸賞金も数学のノーベル賞と言われているフィールズ賞も辞退しています。数学の才能が無い凡人の私は、ちょっともったいないと思ってしまいますが、天才の気持ちは凡人には理解できないのです。
懸賞金は付いていませんが、数学の未解決問題はまだまだあります。すでに解かれてしまった有名な未解決(だった)問題に、『フェルマーの最終定理』がありますが、これはフェルマーの死後330年経ってようやく証明されました。
コラッツの問題(コラッツ予想)は、数論の未解決問題のひとつですが、予想の内容は高等数学の知識が無くても理解できます。下には難しそうに書かれていますが、要するに「どんな正の整数でも、2で割ったり、3をかけて1を足す操作を繰り返すと、最終的には1になる」ということです。この問題は単純なので、ある程度の大きさまでの整数なら、プログラムを組んで確かめることができます。しかし、無限に大きい数についてまでは確かめることは出来ません。
数学には未可決問題がまだまだありますが、科学全般について言えば未解決な問題ばかりといっても過言ではありません。だから研究は面白いんだと思います。
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