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疎と密

2022年9月12日(月) から9月18日(日)までの1週間、筥崎宮はこざきぐうで、博多三大祭りの一つ放生会ほうじょうやが開催されます。毎年、500もの露店が並び約100万人以上の参拝客でにぎわう筥崎宮の放生会でしたが、新型コ〇ナウィルスの影響で、この2年間は神事のみが行われ、露店の出店はありませんでした。

今年は、『まん延防止等重点措置』が解除され、5月の博多どんたく港まつり、7月の博多祇園山笠に続き、健康と安全を第一に考慮した上で通常開催になりました。箱崎キャンパスで学んでいた時と、勤務して間もなくの頃までは、住んでいた場所が近いこともあり、毎年のように行っていました。

7日7夜にわたり、様々な神事や数多くの神賑わい行事が執り行われ、参道には射的・ヨーヨー釣り・新ショウガなど約500軒もの露店が軒を連ねます。また、ガラス製のチャンポンと呼ばれる希少な楽器(?)の販売も、筥崎宮の名物の一つです。

カラフルなチャンポン

おそらく、夜店は人込みで密な状態になるでしょう。コ〇ナ禍以降、密は悪者のように扱われていましたが、やっぱり密はエネルギッシュで皆に活気を与えてくれます。しかし博多は本当に祭り付きで、大きな祭りが年三回もあります。さらに、お祭りではありませんが、『玉せせり』や『十日エビス』などの行事もあります。

たくさん集まったと、まばらな状態のは、物理探査でも時々現れます。文字通りの疎密波そみつはは、音波などの縦波のことで、音波探査や弾性波探査の波動として利用されています。また、地下資源の条件として、密集/濃集は必須条件ですので、ここでも密は重要な役割を果たしています。

しかし、疎だって負けていません。数値計算の行列計算では疎行列の計算アルゴリズムが、高速計算に役立ちますし、最近では解のスパース性に着目したスパースモデリングなどがインバージョン(逆解析)の有力手法として注目されています。物理探査では、疎も密もどちらも重要です。

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