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こんな測定装置を作りたい!

 今回は、本気まじ本格的がちな研究のお話です。

 10月から始まったプロジェクトでは、MT法(地磁気地電流法)の新しい測定装置の開発を目的としています。現状でも、高精度のMT探査機はあるのですが、高価(一式で高級外車が買えるくらい)ですし、磁気を測るセンサが重い(1本が10kg程度)などのため、1つの地域で多くの調査を実施することは、そう簡単ではありません。

 そこで、このプロジェクトでは、小型・高精度のMT測定装置を開発し、ついでに探査コストも低減させようと目論んでいます。今までにも、国産で高精度のMT探査装置を開発したプロジェクトはありましたが、出来上がったシステムが高価すぎて、一般的に普及することはありませんでした。

 我々の研究室では、かなり前からMT探査装置の開発に取り組んでいて、3次元の磁気測定の要素技術を研究したり、それを使ったプロトタイプ機を自作してきました。しかし、手作り基板による自作では、多数の測定機製作に限界がありました。今回のプロジェクトでは、設計段階からプロの試作機メーカーの力をお借りして、本格的な測定機(試作機)を製作できることになりました。

 今回は、企画競争という入札形式をとらせて頂きました。詳細は、今日から公表された以下のリンクからたどれます。技術力があると自負される企業の方には、その技術力を発揮して頂きたいと思います。

2021/10/15 (企画競争)小型軽量MT法測定装置標準仕様書に準拠した測定装置の試作 


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