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地球の総合診療医・ドクターGGを目指して

そんなに頻繁というわけではないのですが、地下の探査に関する問い合わせが私宛に来たりします。たぶん、研究室のWEBサイトの内容が”検索キーワード”に合致したのでしょう。メールで問い合わせが来ることもありますが、電話による問い合わせも結構あります。

電話の話の内容だけでは、相手の問い合わせ(質問内容)を把握するのが難しい場合もありますが、なるべく丁寧に対応することを心掛けています。ただし、大学は”無料の相談所”ではないので、テクニカルアドバイスを正式に依頼する場合には、キチンとした手続きが必要です。しかし、そういった正式な手続きなしに、いきなり電話やメールが来ることが殆どです。

少し前に『総合診療医ドクターG』という番組がありました。GというのはGeneral(ジェネラル;総合的な)の意味を表わしています。最初はNHK-BSで放送されていましたが、後に地上波でも断続的に放送されたので、見たことがある人もいると思います。この番組は、クイズ形式の医学・医療関連バラエティです。私も結構好きで、時々見ていました。

番組内では、ドクターGと呼ばれるベテランの現役医師が出題者となり、実際にドクターGが関わった症例の再現ドラマの後、現役若手医師に病名を考えてもらう形式になっています。病名の正答/誤答も重要ですが、それ以上に推論する過程が重要視されます。視聴者は専門的な医学知識が無いので、若干オイテケボリ感はあるのですが、今までにない医療情報バラエティに仕上がっていました。

病気の場合は、患者が対象であり、「どこが痛い」、「熱っぽい」、「悪寒がする」などの貴重な情報を医師に与えてくれます。しかし、地下の探査をする場合、地球は何も語ってくれません。それが、地球のお医者さんの難しさの要因です。”石油病”、”金鉱床病”、”地熱病”など、どこがその患部なのかを無言の地球から探すのは、困難を極めます。私は、地球の総合診療医・ドクターGG(General GeoDoctor)を目指して、日々研究に勤しんでいます(?)。

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