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まさか? エイプリルフールではありません!

 今朝、何気なくメールをチェックしていたら、1年前くらいに学術誌に掲載された論文が、"Top Cited Article"になったというメールが届いていました。今日は4月1日なので、エイプリルフールかと思って、メールの送信日時を確認したら、1日前の3月31日付けでした。

 ”cited”というのは”引用された”の意味で、”article”は”論文”と言う意味です。つまり、私たちの論文が、2020年から2021年の間に多くの研究者の論文に”引用された”という賞なのです。研究者にとっては論文を書くことが、一番大事な仕事です。『何かの研究をして、それが誰かの研究の役に立ち、最終的には世界の人々の役に立つ』のが理想的な研究の姿です。もちろん、今すぐには役に立たない研究であっても、基礎的な研究であれば、いずれ役に立つ時が来ます(少し個人的な願望が入っていますが・・・)。

 多くの論文に引用されることは、名誉なことですし、「少しは役に立ったのかな」といった安心感もあります。『NEAR SURFACE GEOPHYSICS』は、地表近く(near surface)の地下を対象にした物理探査の学術誌です。地表に近いからと言って、探査が簡単なわけではありません。むしろその逆で、探査した後に実際の地下を掘って確認することができるので、浅層探査では”高精度な探査”が要求されます。

 掲載された論文は磁気探査に関する論文ですが、そこで使われた3次元シミュレーションプログラムは、私が開発しました。昔は30歳を超えるとプログラムが書けなくなると言われましたが、そんなのは噓です。私は今でも研究のために様々なプログラムを書いています。

 今回は”ささやかな研究自慢”でしたが、たまにはこんな記事も許されますよね。


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