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地球温暖化とドカ雪

ここ最近、積雪のニュースがテレビをにぎわせています。各地で大雪になって、特に日本海側はかなりの積雪となっています。このような、寒波や大雪の被害を伝えるニュースが続くと、「地球は本当に温暖化しているの?」と疑問に思う方も多いかもしれません。しかし、『大雪が降る』や『寒波が来る』 ということは、『温暖化』とは矛盾していないらしいのです。

厳しい寒波は毎年来るわけではなく、来たとしても自然の揺らぎの範囲内だそうです。世界の年平均気温の変化から、地球が温暖化していることは間違いのない事実のようです。このままでは、近い将来に平均温度で1.5℃の上昇は避けられず、最悪のシナリオでは2100年ごろには4-5℃も上昇する可能性もあります。

平均気温が上昇すれば、いずれ積雪量も全体的に減少傾向になるでしょう。しかし、場所(地域)によっては、積雪量が増える可能性もあります。NHKのWEBサイトに載っていた『日本海側で積雪量が増えるメカニズム』は、以下の通りです。

『温暖化によって海⾯⽔温が上昇すると”日本海が出す⽔蒸気量”が増加します。また気温が上昇すると”⼤気が取り込める⽔蒸気量”が増えることになります。日本海から出た水蒸気は、大陸から吹く北西の風に乗って日本列島に運ばれてきます。冬場の気温が低い北陸地方の山沿いや北海道の内陸部などでは、温暖化によって増えた⽔蒸気が雪として降るため、強い寒気が流れ込んだ際に降る極端な⼤雪がかえって増えるというのです』

関東在住の方は、九州は南国なので雪なんて降らないだろう、と考えているようですが、山間部では結構雪が降りますし、気温も下がります。先々週は久住に調査に行きましたが、雪と寒風で作業が進まない日がありました。九州の最も南にある鹿児島でも、山間部では雪が降ります。今月の18日、強い寒気の影響で鹿児島県内でも、山間部を中心に雪が積もりました。標高約500mの出水いずみ市・上場高原では17日夜から雪に見舞われ、朝は車の屋根に20cmほど積もっていたそうです。また、伊佐市大口山野の布計地区でも10cm以上の積雪がありました。

来年(2023年)の1月下旬、宮崎県の”えびの市”にフィールド調査に行く予定です。この周辺も標高が高く、場合によっては降雪が考えられます。雪や道路凍結に備えて、公用車のタイヤを新調してスタッドレスに替えました。ですが、天気が良くて寒くならないことを願っています。

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