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野球の打順で例えてみたら・・・

 この記事を書いている時期は、甲子園で夏の大会が行なわれています。そこで、物理探査の各手法を野球の守備位置と打順で例えてみたいと思います。野球にも物理探査にも興味ない人には、全く理解されないと思いますが、あえて挑戦してみました。ただし、これはあくまでも個人の感想です。私の考えた打順と守備位置は、以下の通りです。

1番 センター   重力探査
2番 レフト    磁気探査
3番 セカンド   屈折法(弾性波探査)
4番 ピッチャー  反射法(弾性波探査)
5番 サード    MT法(電磁探査)
6番 ショート   比抵抗法(電気探査)
7番 ファースト  地中レーダ探査
8番 ライト    放射能探査
9番 キャッチャー 地温探査

 まずは守備位置から説明します。外野は、広域な調査が可能な探査法(重力・磁気・放射能)で固めています。これらの探査法は、航空機やヘリコプターを使った空中探査にも利用できます。ピッチャーはやはり反射法で、チーム・物理探査はエースで4番の反射法のワンマンチームです。一二塁間は、波動を基礎とした地中レーダと屈折法でまとめています。また三遊間は、比抵抗を基礎とした従兄弟同士のMT法と比抵抗法で守ります。一人だけ別方向を向いているキャッチャーは、他の探査法とは関連が薄い地温探査が担当します。

 次は打順です。打順には、精査と概査の考えを取り入れています。やはり、探査の1番手には広域調査が得意な重力探査が来ます。2番は、磁気探査です。1・2番の探査法は、探査初期の広域の探査に使われることが多く、この打順がピッタリです。3番の屈折法は、トンネルやダム工事の基礎地盤調査に使われることが多く、土木分野では重要な探査法です。4番は、反射法しかありません。反射法は石油探査に必須の方法で、これ無しには石油探査は成立しないくらい重要です。なお、3番4番は性格が異なる兄弟です。5番は、最近特に注目度が高いMT法です。MT法は深部探査が得意な探査法で、反射法が不得意な海洋深部の調査では、補助的な役割も果たしています。6番は比抵抗法です。比抵抗は以前は、4-5番を打てる強打者でしたが、MT法などの電磁法の台頭で少し影が薄くなっています。7番はチーム・物理探査のニューフェイス、浅部の遺跡探査や埋設管探査を得意とした地中レーダ探査です。8番は放射能探査で、活断層調査や温泉探査などに利用されますが、クリーンナップを任される実力はありません。最後の打順9番は、地温探査です。やはり他の打者と比べると、少し貢献度が低い感じがします。

 物理探査法の各手法のニュアンスぐらいは伝わったでしょうか?。

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