見出し画像

論文の種類

一口に論文といっても様々な種類があります。大きく分けるとオリジナルの研究に基づく論文(原著論文)と、先行研究を題材とする論文(レビュー論文)です。論文を書かない人にはこの違いがよく分からないかもしれませんが、原著論文とレビュー論文には大きな違いがあります。

まずは論文の目的ですが、ここで大きな違いがあります。原著論文の目的は、オリジナルの研究成果を詳細に報告することです。原著論文にはオリジナリティが重要で、特定の研究課題に対する独自のアプローチを示す必要があります。レビュー論文の目的は、特定のテーマに関する先行論文を徹底的に分析することにあります。レビュー(review)は、再検討・再考・復習・論評・講評・検査・精査・点検・査察・審査・回顧などの意味を持つ英単語です。

原著論文では、著者が独自に行なった研究に基づく結果が述べられます。そのため、一般的に”一次文献”と呼ばれます。それに対してレビュー論文は、既存の出版済み論文に基づくため、独自の研究に関する報告はしません。なので、一般的には”二次文献”と呼ばれます。

その他にも、原著論文とレビュー論文には様々な違いがありますが、ここでは書きません。例えは悪いですが、原著論文は”オリジナル漫画”で、レビュー論文は”オリジナル漫画をリスペクトした二次創作”みたいなものです。ただし、オリジナリティが無いからといってレビュー論文に価値が無いわけではありません。これまでの先行研究をまとめた論文は、その分野で研究を始めようとする研究者の道標となります。

私はレビュー論文を書いたことはありません。だからといって原著論文が多いわけでもありません・・・。残念ながら。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?