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私家版英文法#4 B動詞の使い方(1)~基礎編

 ここで説明するB動詞には、いわゆるbe動詞havehashad動詞が含まれますが、肝心のbeだけはB動詞には含めません。

 be動詞の使われ方は、英語の文型に依存しているので、少しだけ英語の文型の説明をします。高校(受験英語)では、5文型(SV, SVC, SVO, SVOC, SVOO)というのを習います。Sは主語、Vは動詞、Cは補語、Oは目的語です。しかし、目的語は何となくわかっても、補語というのがよくわかりません。私家版英文法では、英語の文型を以下のように大きく2つに分けます。

文型Ⅰ:  名詞節 + 動詞節 + 形容詞節 (SVC, (SV))
文型Ⅱ:  名詞節 + 動詞節 + 名詞節  (SVO, SVOC, SVOO)

  上記の説明では、格好つけて”節”を使いましたが、要は(かたまり)です。つまり文型の基本は、1)名詞の塊+動詞の塊+形容詞の塊か、2)名詞の塊+動詞の塊+名詞の塊の2つです。なお、従来のSV型の文型は、形容詞節がない特殊な場合として、文型Ⅰに含めています。文型の詳しい話は追々していくとして、B動詞中のbe動詞は、文型Ⅰと文型Ⅱの両方が可能です。例を挙げれば以下の通りです。

                    肯定文     疑問文     否定文
文型Ⅰ: He is smart.   Is he smart?   He is not smart.
文型Ⅱ: He is John.     Is he John?      He is not John. 

 この例文で、smartは賢い(頭が良い)という意味の形容詞で、Johnは人名(名詞)です。smartは、痩せているという意味ではありませんので、気を付けて下さい。be動詞の意味は基本的には”合致”です。上段の文型Ⅰの例文では、he(彼)を構成する一つの特徴(smart)が一致しています。また下段の文型Ⅱの例文では、he(彼)とJohnが一致しています。この基本文が頭にあれば、smartを長い形容詞節に変えたり、heやJohnを長い名詞に変えることで、複雑な文章も可能です。

 あまり良い例文ではありませんが、My elder brother Tom is like John who is our cousin. (私の兄のトムは、従兄弟のジョンに似ています) のTomまでが、名詞節で主語となり、like以降が形容詞節になります。なので、この文は文型Ⅰになります。ただし、基本は3語です。

 B動詞のもう一つの仲間は、完了形に使うhave,has,hadです。これは、次回に説明します。


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